18時半。ICUへ入っていった。
親は付き添いできず、しばらく会えないと言われてしまった。
家族用控室を与えてくれて、私はそこで寝泊まりすることになった。
しばらくして、娘が「お母さん」と呼んでるからと、呼ばれてICUに行った。
医師6人&看護師二人くらい?ベッドの周りにいっぱい集まっていて、声をかけるように言われた。
私
「娘ちゃん!」
娘
「お母さん⁈お母さん?」
と、寝ていた娘が起き上がって座る。
娘
「どこ?」
声の方向を見るけど、私の位置を把握していない。
私
「ここだよ」
娘
「どこ?これ?」
主治医🧑⚕️「それは先生」
私
「今、娘の手を握っているよ。手を触られてるのはわかる?」
娘
「わかる。」
私
「握ってるのがお母さん」
娘
「これ?これがお母さん?」
私
「そう。お母さん。お母さんの顔見える?」
私の顔を娘の顔の目の前にする。こちらを見てるけど、焦点があっていない。
娘
「見えない」
私
「見えない?今娘の顔の前にいるよ。見えない?」
娘
「見えた」
私
「見える?」
娘
「見える
!!」
私
「あー良かった…お母さんの顔、マスクしてるかしてないかどっち?」
娘
「してない!」
私
「…。」
病院ICUなので、もちろん私はマスクをしていた。
私
「しんどい?」
娘
頷く
私
「どこがしんどい?」
娘
「…ここ」お腹の抑制帯を触った。
医師
「正直やなぁ笑」
皆に笑ってもらえた。
「元気な顔してよ」
と声をかけると、医師たちが揃っている中、すごい変顔を披露してくれた。
焦点が合わないポカン顔から突然変顔するので、全員何事かと固まっている中、私一人大爆笑した。そのあとすぐ娘の渾身の二回目の変顔は皆大爆笑してくれた。
元気になって良かったと心底思った。
けど、今になって、娘が人前で変顔をする訳ない。私と二人きりの家の中ではするけど…
正常では無かったんだと今になって思う。
私の声にしかあまり反応しなくて、医師が聞いても答えないらしく、医師に指の本数がわかるか聞かれた。
娘に聞いたけど、分からなかった。手すら見えてなさそう。
部屋に何人いるかも分からない。
眠り薬が入っていて、少し話すと「眠い」と言ってすぐ寝てしまって、それ以上の会話も質問もできなかった。
医師たちの
「見えてる!」
「見えてない!」
「輸液を…」
と話してる声が聞こえた。