2月 

 太陽より先に目覚めた私は
 ローテンブルクでのあの日を思い出す。
         
 
            
 
     初めての夜明け。
 
     窓を開けると
     キーンと冷えた空気に包まれた静まり返った街の
     民家の煙突から 
     細い煙が忙しそうにのぼっていた。
 
     暖炉の薪がぱちぱちと燃えて
     部屋は暖かで
     どの家も朝の支度に忙しいのだろう…
 
 私は 暖炉の代わりに オイルヒーターを熱くする。
 カプチーノを飲みながら
 我が家の屋根の上に 煙突の一筋の煙を想像する。
 
 だんだんと外が明るくなってきた。
 さあ 私も朝食の準備に取り掛かろう。
 今日もいい日でありますように。