疲れてはいましたが

ご機嫌な気分で帰宅したワタクシを待ち受けていた哀しいこと。


その①


「ただいま!帰ったよ!」


次女:「なんで帰ってきたの?」


・・・




その②



私たちのチームの大半は1年以内に入部してきた子で

野球初心者ばかりです。


野球どころか運動能力そのものが明らかに劣っている子も複数いますし

精神的なところでも学校で問題とされている落ち着きのない子も複数います。


ある意味歴史的なチームなのです。


そんな中である子、ここではO(オー)ちゃんとします。

Oちゃんは体は大きいのですが運動がってとても苦手です。


昨年5月ごろ入部してきて10か月の間

泣いてばっかりでしたが

ここ2か月くらいで成長著しくなり

泣く回数よりも笑顔や自分のプレーに誇らしげな表情をしている方が多くなりました。

チームの朝礼、終礼、父母の方への報告の中でも

度々Oちゃんの成長ぶりを報告しております。


ワタクシもOちゃんには皆より少しだけ特別な思い入れと愛情を感じておりました。


昨日帰宅後、妻に聞いたのは

・Oちゃんの家庭の事情で野球をやめたい。


父親(ワタクシ)は偉そうに監督面して、グランドで吠えていますが

母親(妻)は義務感からグランドに顔を出してもひっそりとしていることを好みます。

うちの次女とOちゃんの弟が同じ幼稚園ということもあり

ひっそり感にも安心感を覚えたのか、夫婦仲が冷え切ってるとか

知らないから相談したらしいのです。


妻からそれを聞いた途端に目頭が熱くなり

頭に血が昇りました。


家庭の事情についてはここで詳しく述べませんが

それ自体、Oちゃんを深く悲しませることです。

そして野球をやめるって・・・・・


最近、Oちゃんは「野球が大好き」と公言しています。

ボクはその言葉を聞くだけで目頭を熱くしています。


そのOちゃんが自分の意志でなく野球をやめることになるって・・・


・・・・泣きながらユニフォームを洗濯し、考えに考えて、

Oちゃんの母上にメールを送りました。


人生いろいろありますが・・・・・

・・・一緒に頑張りましょう・・・

・・・・・・・・Oちゃんのことは自分の息子と同じように思っています・・・

・・・・・チームの当番で大変なことは私たちがサポートします。

・・・私を身内だと思って、兄だと思って遠慮なく何でも相談してください。

大丈夫だから・・・・

・・・・・もし、野球をやめることになっても、Oちゃんとは遊ばせてください。

ずっと助け合っていこう。だってボクタチは今から兄妹だから。


・・・・等々、いま読み返すとかなりクサイのですが、本気で作文したつもりです。

OちゃんとOちゃんのお母さんへの心の底からの思いです。


Oちゃんママから返信がきました。


・・・・・・・・・息子には野球をやってて野球以外にも得られることがあると感じています・・・

・・・・本人も野球が大好き、ずっと続けたいといっています・・・・・・・・

親の勝手な事情で子供が夢中になってることを取り上げることはできないと思いました

・・・・・・・・野球は続けます。今後も親子ともどもよろしくお願いいたします。

・・・・・お兄さん、心強いです。あたたかくなりました。ありがとうございました。




・・・・・・・・寝静まった家の中で、シクシクと泣く40歳の男・・・

うん、頑張ろう!一緒に頑張ろう!妹よ!

大変なのはこれからだけどさ。

助け合って支え合っていこうな。


Oちゃん、来週もまた一緒に野球やろう!