大田裕美の名曲。


「心が風邪をひいた日」

というアルバムに収録されていた曲だそうです。

うーん。

・・・この時点で既にイラッときてる方、いませんか?


「恋人よ ぼくは旅立つ 東へと向かう 列車で
 はなやいだ街で 君への贈りもの 探す 探すつもりだ
 いいえ あなた 私は
 欲しいものは ないのよ ただ都会の絵の具に
 染まらないで 帰って 染まらないで 帰って」


結論を知っていると、既に別れを予感してしまいます。

「都会のーう 絵の具にィー 染まらないでぇ 帰ってぇー染まらないでぇ 帰ってぇーー」

・・・好きです。こういう歌。

この時点で涙腺がウルウルしてきます。


「恋人よ 半年が過ぎ 逢えないが 泣かないでくれ
 都会で流行(ハヤリ)の 指輪を送るよ 君に 君に似合うはずだ
 いいえ 星のダイヤも 海に眠る 真珠も
 きっと あなたのキスほど きらめくはずないもの きらめくはずないもの」


いわゆる「A」まではいってたのですね。

ダイヤや真珠よりも

「あなたのォ キスほどォー きらめくはずなーいものォ 

 きらめくはずなぁーいものぉーーー」

だって!

なんて可愛い!かわいらしい!たまんねえ!

何も言えねえー!


「恋人よ いまも素顔で くち紅も つけないままか
 見間違うような スーツ着たぼくの 写真 写真を見てくれ
 いいえ 草にねころぶあなたが好きだったの
 でも 木枯らしのビル街 からだに気をつけてね
 からだに気をつけてね」


ついに本性を表しはじめましたね。

見間違うようなスーツ姿ですか。

調子コイテきましたね。

「こいつぅ」っておでこを小突いて、

「ハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・」って

笑ってた彼(想像ですが)はどこに行ってしまったのでしょうか。


「恋人よ 君を忘れて 変わってく ぼくを許して
 毎日愉快に 過ごす街角 ぼくは ぼくは帰れない
 あなた 最後のわがまま 贈りものをねだるわ
 ねえ 涙拭く木綿(モメン)の ハンカチーフください ハンカチーフください」


一応は「僕を許して」と謝意を表してはいますが

「毎日愉快に」なんて・・・「愉快」って言葉使わなくても・・・

軽いノリの品のない笑い声が聞こえてくると共に

そんな調子コイてる時期はあっという間に終わってしまうことを

予感させます。

それにしても彼女の一途さというか・・・

・・・私の女房も結婚前はここまでではないですが

とてもムカツクくらい純で可愛かった気がします。

・・・いや・・・もしかしてこの歌の彼女は

アホな彼が戻ってくることを承知しているのかもしれません。

その上で戻ってきたら今まで通りの一途さで

迎えてあげるか、それとも復讐の鬼と化して・・・。


私はそんな彼女に木綿のハンカチーフでなく

花束をもって、プロポーズしに行きます!

・・・そうです。私この歌の中の彼女に惚れてしまってるんです。

・・・気づきました!彼女を愛してしまっていることを!


終わり