東白髭公園に「路傍の土」らしき、高い放射線量を発する黒い土を発見! | 墨田区の子どもを放射能から守る会

墨田区の子どもを放射能から守る会

〜活動報告ブログ〜

放射能の問題に不安を抱くママパパが集まり、
育児のこと、食生活のこと、放射能問題など
交流することを基本に活動しています♫

タイトルにもあるように、「都立・東白髭公園」(白髭防災団地の裏です)内で、
高い放射線量を発する「黒い土」を発見しました。

今回発見にいたった経緯は、当会の会員より、東白髭公園内の線量が気になる…と
連絡があったことからはじまります。
お子さんを区立の幼稚園に通わせている会員さんから、「今度娘が通う園が、遠足で東白髭公園にいく。どんぐり拾いなどするようだけれど、線量がきになります」とのこと。
そこで、近隣にすむ会員が、線量計をもって計測にでかけました。
(線量計の機種はHORIBA-PA-1000Radiです。)

2号棟裏にある、旧堤小学校周辺は林が多く、どんぐりや落ち葉を拾って遊ぶには適した場所です。しかし、昨年末に会員が計測したときも、空間線量で0.158μSv(地上1メートル)ありました。
今回も同じ場所で計測すると、少し減少しましたが、それでも0.138μSvありました。風が吹くとあがる傾向もあり、雨といっしょに落ちてた放射性物質の多くが木の葉に付着していることがわかります。
また、旧堤小学校は中学校の建築作業中ですが、白いフェンスに囲まれています。
フェンスには、強い雨が地面にあたり、その雨水によって跳ね上げられた土砂が付着しています。
フェンス(主に土砂がはねて付着している場所)周辺を調べると、最大で0.278μSvあり、3回平均でも0.269μSvありました。

1号棟から6号棟にかけて林は続きますが、どこも落ち葉が降りつもっており、落ち葉が多い所はだいたい線量が高い傾向がみられました。5号棟前の林では0.198μSV、他の場所もだいたい0.150μSvはありました。(低いところも0.103μSv位)

「梅若橋」を超え、北池へ向かう途中、計測器が大きくなりはじめました。
墨田区の子供を放射能から守る会
写真は「梅若橋」の上。写真の前方にある植え込みに黒い物質を発見。

墨田区の子供を放射能から守る会

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植え込みの近くになると、さらに高い警報音がなります。黒い土に測定器を近づけると0.294μSvありました。植え込み周辺には黒い土がまとまってあり、場所によって数値が変動しますが、0.2より下がることはありませんでした。

墨田区の子供を放射能から守る会墨田区の子供を放射能から守る会

そこから橋を下る道で、また怪しい黒い土がありました。
ここは先ほどよりも数値が高く、0.444μSvが計測されました。
この近くには子どもたちが遊ぶ遊具があり、マラソンや犬の散歩コースにもなっています。
黒い土を直接口にいれることはあまり考えられませんが、強い風がふくと舞い上がります。
口や鼻から吸い込む可能性もあり危険です。都立公園は区の除染対象外となっていますが、区の基準では除染対象の値です。

黒い土だけでなく、北池周辺も非常に高い線量のホットスポットが存在します。北池を囲むフェンス周辺は、落ち葉が堆積しているのですが、昨年末の計測、そして今年5月、今回の計3回の計測をした結果(区の除染もしてもらっています。)は、いまもまだ0.36μSvです。

今回みつかった場所以外にも多数ホットスポットや黒い土がある可能性もあり、公園内の落ち葉やどんぐりを拾うことは、子どもたちを内部被ばくの危険におかすことにつながります。
区内の幼稚園、保育園、小学校など関係各位には、ぜひこの点に配慮していただき、遠足のプラン変更なども検討していただければと思います。