変態話を集めて語って
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少し熱を帯始めた6月の風が、僕の体をジュンジュンと刺激し始めるこの季節。

今週の日曜日、僕はいつものようにバスケットにサンドウィッチとコーヒーをいれたタンブラーを入れて、河原に出掛ける。

河原に寝そべり、真っ青な空に流れる雲に、田舎のおっかさんの顔を思い浮かべながら笹の葉を口に含んみ、ただ時の流れに身をまかせて。

といった事は全然無くて、一人寂しくオナニーをしていた。

男は、いくつなっても下ネタの話が好きであると思う。

先日知り合った自称詩人の男Jと酒を飲みに行った。

詩人というのはあくまで自称であって、僕から言わせてもらえばただのニートで、詩人というよりも死人である。


趣味は間違えたフリをして女性専用車両に乗り込むという常人には考えられない振り切れた趣味の持ち主である。

彼は詩人であるのに加えて、僕の趣味は小説書きという、浅い意味での文学を通して共通する話題に花を咲かせていたのはほんの10分。

あっという間に話題はシモの話になった。

お互いのオナニーの武勇伝を語り合う流れになった頃には二人ともぐでんぐでんであり、Jはそれに便乗してか「俺は射精でハエを落とせる」とか訳のわからない話へ。

そんな実も蓋も無い話を、へたな一輪車で行ったり来たりしていた深夜2時頃、突然Jが膝をパンと叩いて立ち上がり「さぁここで問題でーす!」と周囲の客を巻き込みながら言った。


「ある日、酒を浴びるほど飲んだ俺が朝起きると、何故かお尻の穴がジンジンと痛みます。けれども昨日の記憶は全くありません。手掛かりとしては枕元には何故かローションまみれのワインのビンが転がっていましたー!さて、昨日の晩に何があったでしょーか?」


答えたく無かった。

さしずめ、酔った勢いでワインのビンを興味本意でケツの穴にいれたのが関の山である。

周囲で飲んでいた人間も、聞きたくも無かったこの問いかけに、苦笑いをしていた。

そんな周囲をよそに、彼は椅子の上に立ち(泥酔)「さぁ、答えが分かった人はいませんか」と両手を広げてイエスキリストの如く神々しく、店のライトに照らされていた。

その姿は詩人を越えてもはや聖人。

ところがた、聖人だろうがなんだろうが、ケツの穴に何を入れようがこっちとしては知ったこっちゃない。

返す刀で言わせてもらうが、こんなのと一緒に居たら、僕がゲイだと思われてしまう。

僕はとても恥ずかしかったので、とりあえず椅子から降りるよう、そして降りたら帰ってくれという旨をやんわりと伝えた時、彼から信じられない言葉が飛び出した。

「では、再現VTRです」

そう言っておもむろに、ズボンをずり下げて鏡月のボトルを手にした彼に対して、僕は人生で生まれて初めて本気で人を殴りました。




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