こちらの記事の続きです。
この記事は
ちえちゃん(仮名)ご本人の
承諾を得た上で
投稿しております。
澄龍:
「ちえちゃんってさ
兄弟や姉妹って、いる???」
ちえ:
「はい。弟がいます。」
澄龍:
「弟さんって、
どんな人だった?」
ちえ:
「欲しいものは欲しいって、
はっきり言います。」
澄龍:
「そう言うちえちゃんは
欲しいものは欲しいって
言えた?」
ちえ:
「いいえ。
言えませんでした。
だから弟のことが
羨ましかったです。」
澄龍:
「どういう時に
羨ましく感じた?」
ちえ:
「えっと・・・
祖母と買い物に行った時です。
小さいころ、週末になると
祖母と一緒に、
買い物に行く事が多かったのですが、
弟のとも君(仮名)は、
祖母と買い物に行った時、
欲しいものがあると、
買ってもらうまで、
そこを動かないで、手段を問わず、
買ってもらおうとしていました。
そんな弟を見て、私まで、
欲しがっちゃいけないと
思いました。」
澄龍:
「なるほどね。
だからちえちゃんは
おねだりするのを、止めたんだね。
でも本当は、欲しいものが
あったりしたんじゃないの?」
ちえ:
「はい。ありました。」
澄龍:
「ちえちゃんは
何が欲しかったの?」
ちえ:
「リカちゃんの
豪華な衣装セットです。
でも、値段が高くて
遠慮しちゃいました。」
みお:
「あー、なつかしー。」
澄龍:
「なるほどね。
だから、おねだりするのを、
やめたんだね。
じゃあさ、ちえちゃんは
素直に欲しいっていう
弟さんに対して
どんな気持ちがある?
ちえ:
「ズルいって思います。」
ズルいちえちゃんが
切り捨てられた原因に
ウマい事、辿り着きました。
澄龍:
「じゃあさ、ちえちゃん。
君も、ズルくなる練習をしよう。
つっても、いきなりズルくなるのは
難しいかもしれないから
まずは、お風呂に入っている時にでも
「ともくんばっかり、ズルい!」って
大声で言ってみよう。
その次に
「私は、ズルい女です。」
って言ってみよう。
みお:
「既婚者の男性に
結婚して欲しいって
思うのって
実はけっこう
図々しい事
だよねぇ~!?」
澄龍:
「確かにね!」
ちえ:
「本当ですね!」
澄龍:
「その次に、彼に対して
「今日は、おごって!」と
言えるようにしよう。
ヘタすると、それだけで、
彼との結婚が
グっと近づくかもよ?」
ちえ:
「はい、言ってみます♪」
澄龍:
「それじゃ、ちえちゃんは
これから、他人から
ズルいって思われても
平気だね?」
ちえ:
「はい。私の中のズルさを
認めることにします。」
こうして、高次元の
ズルいちえちゃんは
その存在が
本人により
認められました。
高次元の小さなちえちゃんも
大喜びです。
こうして、晴れて
高次元の小さいちえちゃんは
ちえちゃんご本人に
連れて帰ってもらいました。
めでたし、めでたし。
完