ハウラカミリ1.世界観


人は水の中を歩き

鳥は陸を生き

魚は空を飛ぶ


地球上の生き物は皆海から生まれた。

それがそうでなかったとしたらどんな出会いがあるだろうか。


魚は雲から作られ

鳥は大地から這い出る

人は水底から出で生きて行く


これはちょっと違う地球のお話。



何故生まれてくるかも分からない。まず生まれるという概念すらない。この地の生き物は皆始めから不完全な形をデザインされて次々と現れていく。そして不完全-欠落した部分から存在が流れ出て薄くなって其の者は消えていく。

この世界において、完全な者がいたとする。不完全な者たちが溢れる世界に唯一存在したとする。 

其の者は存在が流れ出ることはない。薄まらない。ゆえに常に消えゆく者たちを見守ってきた。

この地球での存在可能定数は5000である。

現れる速度と消える速度は完全に比例しており常に5000を超えないようになっている。

もし超えてしまったとしたらこの地球は不完全となり徐々存在が薄まっていく。そのようなことは滅多にないが。

不完全な者達を観測するために完全な者は作られた。

これはその完全者が書いた書記である。


次項より書記に入る。


完全と不完全。次々と現れ消える儚い世界観。楽しんで頂けたら幸いです。😉