ビネガーホール・ミッドナイトシアター
雪浦、川添酢醸造の二階ホールでの上映会のお知らせです。
入場料無料
お酒、飲み物、食べ物、持ち込み大歓迎です。
主催:凧道楽
7月19日 (金)午後8時より 「10万年後の安全」
9月20日 (金)午後8時より 「ヒバクシャ 世界の終わりに」
「十万年後の安全」監督・脚本:マイケル・マドセン(2009年,デンマーク,フィンランド,スウェーデン,イタリア)
フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、10万年間保持されるように設計されるという。
廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。しかし、誰がそれを保障できるだろうか。10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。
コンセプチュアル・アーティストとしても活動する監督のマイケル・マドセン自らが、既に建設が進行中の施設に潜入し、このプロジェクトの実行を決定した専門家たちに、未来の子孫の安全性について問いかける。圧倒的な映像美はまるでSF映画のように、荒廃し人類が去った後の地球、機械だけが永遠に動き続ける地球の姿を映しているようだ。
「ヒバクシャ-世界の終わりに」鎌仲ひとみ監督作品(2003年・117分)
湾岸戦争後のイラクでは、白血病や癌にかかる子供の数が激増していた。米軍が使用した劣化ウラン弾から放出された放射能による“体内被曝”が原因と思われるが、未だその因果関係は科学的に証明されていない。1998年、バグダッドの病院で知り合った14歳の少女・ラシャが白血病で亡くなったのをきっかけに、鎌仲監督は世界のヒバクシャたちの声を聞く旅に出る。自らも広島で被爆し、その後57年間、ヒバクシャの医療に携わってきた肥田医師。劣化ウラン弾によって汚染されたバスラに暮らす白血病の少年・ムスタファや、長崎で体内被曝した人々。そして、ワシントン州にあるプルトニウム製造のハンフォード工場の風下で農業を営むトム・ベイリーさんは、ヒバクシャと認められないまま死んでいった多くの犠牲者を代表し政府を訴え続けている。肥田医師が興味深い統計を纏めた。それによると、チェルノブイリ原発事故の丁度10年後、東北・北海道地方で乳癌や乳幼児の死亡率が格段に増えており、このことから、もし放射能と癌発生の因果関係が証明されれば、放射能は時間をかけて日本にまで降り注いでいると考えられるのだ。だがそれなのに、またしても米英軍はイラクに約2000トンもの劣化ウラン弾を落とし、日本でも53基の原発が稼働、六ヶ所村の再処理工場も試運転を始めようとしている。
