※ この記事はスマクリ美容皮膚科在籍の
吉川医師監修の記事となります。
皆さん、こんにちは。
スマクリ美容皮膚科です。
今週も皆さんに美容に関するコンテンツをお届けいたします。
今週の記事はまつ毛の育毛剤として話題の
"ビマトプロスト"
についてご紹介いたします。
ビマトプロストとは、
まつ毛の育毛を促進する効果
があるお薬です。
皆さんこんなこと思ったことありませんか?
・最近、まつ毛のボリュームが減った気がする
・マツエクでまつ毛が傷んで抜けやすくなった
・すっぴんの時でも自信のあるまつ毛にしたい
そのような方にはビマトプロストがおすすめです。
今回はビマトプロストの成分や効果、
副作用や内服時の注意点、
最後には、よくある質問についてのQ&Aもあるので
ぜひ最後まで記事を読んでみてくださいね。
ビマトプロストとは
ビマトプロストとは、
緑内障の治療のために開発された薬の成分です。
その副作用である多毛症の効果がまつ毛に働き、
まつ毛美容液としても使われるようになりました。
もともとは違う用途で開発された薬だったんですね。
そのため、
「病気というわけではないのに使っても大丈夫なの?」
と少し不安を感じられる方もいるのではないでしょうか。
そう思われた方安心してください。
ビマトプロストは米国ではFDA(米国食品医薬品局)により
2009年にまつ毛貧毛症の治療薬として承認され、
2013年10月の時点では世界23カ国で承認されている医療用医薬品です。
また、日本でも2014年3月にビマトプロストが国内で初めて
厚生労働省にまつ毛貧毛症の治療薬として製造販売が承認され、
同年9月から使用できるようになりました。
このように日本でも安全性と効果が認められている薬であるとわかります。
ビマトプロストの効果
ビマトプロストは先述の通り副作用として多毛症の効果があり、
まつ毛の育毛を促進する効果があります。
では、ビマトプロストはまつ毛にどのように作用しているのでしょうか?
まつ毛には髪の毛と同じで、ヘアサイクル(毛周期)があります。
そしてビマトプロストがヘアサイクルに働きかけ、成長期が長くなることで、
まつ毛が「太く」「長く」「濃く」なると考えられています。
それぞれ以下のようなプロセスで作用します。
太く:毛包を育てることまでまつ毛を太くします。
長く:ヘアサイクルを整えることで成長期が長くなり、まつ毛も長くなります。
濃く:メラニンの産生を増やすことでまつ毛の色を濃くします。
さらに、ビマトプロストは、現在マツエクを使っているけれども
下記のような悩みがあるという方におすすめです。
マツエクをしている方の中で、このような悩みをお持ちの方はいませんか?
・マツエクがすぐに取れてしまって困っている
・接着剤による肌への負担等で抜け毛が増えた気がする
今回紹介させていただいたビマトプロストであれば、
自分のまつ毛そのものを根本から改善するため、
上記のマツエクのデメリットを感じることなく、
まつ毛を伸ばすことができます。
しかし、効果がはっきり見えるまでには、少なくとも2ヶ月程度ほどかかり、
すぐには薬の効果を実感することができません。
そのため、ビマトプロストの効果を最大限に得るためには、
医師に処方された適切な量を塗布し続けることが重要です。
さて、ここからビマトプロストの使用方法についてご説明したいと思います。
STEP1.
メイクを落とし、清潔な状態にします。
コンタクトレンズを装着している方は、外してください。
STEP2.
綿棒または専用のブラシにビマトプロスト1~2滴をつけます。
STEP3.
綿棒または専用のブラシでアイラインを引くように、
上まつ毛の生え際の目頭から目尻にかけて塗布します。
※左右で同じ綿棒またはブラシを使っていただくことは可能ですが、目のかゆみ・赤みなどの感染兆候がある場合には必ず左右で別の綿棒またはブラシを使ってください。また、必ず使い捨てにしてください。※
STEP4.
塗布後、塗布した部分以外の余分な薬剤を拭き取ってください。
上記の手順で、毎晩1回塗布してくださいね。
ビマトプロストの
副作用や使用する際の注意点
ここまでまつ毛の育毛効果が高い
ビマトプロストの
効果や魅力についてお伝えしてきましたが、
ここでは使用時の副作用や注意点についてご説明したいと思います。
特発性まつ毛貧毛症を対象とした外用液の副作用発生率の調査では、
国内臨床試験において、
安全性評価対象 87 例中、14 例 (16.1%)と報告されています。
参考:医薬品インタビューフォーム 7頁
副作用の症状としては、
「まぶたの黒ずみ」「かゆみ」「充血」
「目の乾き」「目の違和感」
などが報告されています。
このような副作用が生じた際は、塗布後に目の周りについた薬をよくふき取るか、洗顔をしてください。
これらの症状が持続する場合にはただちに医師に相談してくださいね。
また、その中でも皆さんが一番心配になるのは「まぶたの黒ずみ」ではないでしょうか。
これは薬液のついた皮膚が色素沈着を起こすものです。
ビマトプロストの作用によってメラニンが増加し、まぶたが黒ずむといったものです。
一方でこの黒ずみは塗布を中止すると元に戻る可能性があると言われているため、
このような症状が現れた場合は、ただちに使用を中止しましょう。
まぶたの黒ずみができないようにするためにも
綿棒や専用のブラシで、まぶたに触れないように意識して
上まつ毛の生え際の目頭から目尻にかけて塗布してくださいね。
使用時の注意点として
以下に該当する方は、原則として外用することはできません。
・妊娠中又は授乳中の方
・過去にビマトプロストに含まれる成分で過敏な反応が出た方
・15歳未満の小児
・白内障手術を経験している方、目の手術を経験している方
・緑内障で点眼加療中の方
そのため、眼疾患または眼手術後で治療中の方は必ず医師に相談してくださいね。
ビマトプロストについて
よくある質問
ここでは、よくある質問に対する医師の回答を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
Q.肌が弱いのですが、使用しても大丈夫でしょうか?
一概に肌の弱さなどで副作用が出たり、アレルギーが出るということは明確には言えません。診察してもらう医師と相談をし、適切な使用をしたうえで、日々目元を観察していただくことが大切です。
Q.マツエクを装着したままで、本製剤を使用できますか?
マツエクを装着したままで本製剤を投与した試験は実施されていませんが、当クリニックでは、マツエクを止める前提での使用であれば良いと考えています。まずは、まつエクを装着したまま治療薬を開始し、まつ毛が伸びてきましたら、マツエクの再装着を止めていただくことをお勧めします。
Q.投与期間中にマスカラを使用してもよいですか?
マスカラは使用しても構いません。ただし、治療薬を塗布する際はマスカラや化粧を落とし、清潔にした状態で使用してください。
Q.まつ毛貧毛症治療薬とまつげ育毛剤との違いは何ですか?
薬事法により、まつ毛貧毛症治療薬は「医薬品」、まつ毛育毛剤は「医薬部外品」に分類され、「医薬部外品」は厚生労働省が許可した有効成分が一定の濃度で配合されているものの、「医薬品」に比べ、効果・効能が緩和であり、治療ではなく予防を目的に作られたものです。
Q.ビマトプロストは保険が適応されますか?
ビマトプロストは、医師の処方が必要な医薬品です。但し、保険未収載品であるため保険適応はありません。
まとめ
今週は、まつ毛の育毛を促進する効果のあるビマトプロストについて紹介しました。
ビマトプロストには、まつ毛を「太く」「長く」「濃く」する効果があり、
さらに、従来のマツエクの悩みを解消してくれる
優秀な薬だとわかりましたね。
しかし、目の近くに使用する外用薬なので、
医師からの使用方法や注意事項を守って使用してください。
万が一異変を感じたら必ず医師に相談をしてくださいね。
さて、
ここまで、ビマトプロストの魅力についてご紹介してきましたが、
最後まで記事を読んでくださった
美容への意識が高いみなさんの中で、
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