住まいの玉手箱

住まいの玉手箱

RKCラジオにて 毎月第2木曜日15:30から放送中

Amebaでブログを始めよう!

■□ イチオシ!情報 □■


「地域型住宅ブランド化事業」をご存知ですか?木造住宅を新築する際に各種条件をクリアすれば、国から最大120万円の補助金を活用できます。

また、高知県木材の利用でさらに最大130万円の補助があります。




■□ おしえて!玉手箱 □■



木造住宅を新築する際に出る補助金事業はもう始まっているんですか?


始まっています。地域産木材を活用した木造住宅を、地域工務店で構成されたグループが新築する場合に最大120万円の補助金が利用できます。ゆにっと四国優良木造住宅推進協議会では1棟あたりの補助額を100万円とし、すでに書類受付を開始し手続きを進めています。また、高知県からの木材補助金との併用をすれば最大250万円の補助金を活用できる場合があります。



最大250万円となると大きな額ですね。補助金額が大きいだけでなく、建物の品質にも大きな違いがあると聞いていますが。


これまでも何度かお話したことがあるかと思いますが、良い家を造り長持ちさせることで将来への生活設計の基本となる住宅を大切に、最大限に活用しようという法律ができました。「長期優良住宅普及促進法」といいます。「耐久性」「省エネ性」「高齢者に優しい家」などたくさんのチェックポイントをクリアし、それを行政が通常の建築基準法より厳しい品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)で審査し認定した住宅を言います。このグレードの違いが、長持ちして将来のライフスタイルに順応した住宅を提供できる仕組みとなっています。



グレードアップするからその分費用がかかりますね。そのための補助金ですか?


補助額分、住宅のグレードは上がりますがそれだけのためではありません。そうなると、補助金が無くなれば普及しませんよね。もっと大切なことは、広く多くの人に知ってもらい普及を促進させるための補助金だということです。たとえば現在 多くの人が当たり前のように使っているパソコンも、普及する前はかなり高額で100万円位の話もたくさんありました。しかし今では普及が進み、高性能のパソコンが数万円で購入できるまでになっています。長期優良住宅を多くの人に知ってもらい、当たり前のように普及することを目的に 努力をしている真っ只中という訳です。



住宅って、高い買い物のわりにグレードの違いが分かりにくいですよね。


グレードの違いを具体的にいうと、長期優良住宅では省エネ基準を最高レベルに設定しており エネルギーコストでの換算ができます。長期優良住宅を建てるために、断熱材も良いものを使用して工事費が30万円高くなったけど、年間で通常の家より12万円のエネルギー費用が削減できる…となると、わずか3年で36万円となり 当初かかった費用より6万円の得が生まれます。ついつい目先の費用を考えがちですが、長く生活する住宅ですから初期コストに捉われず、ランニングコストの削減について考えることはとても大切です。このようなグレードのランク付けが見えるような仕組みが「長期優良住宅」であり品確法による評価なんですよね。これを今後は、新築に限らず中古の住宅でも評価システムを取り入れていきます。



グレードの違いが見えますね。はっきりとグレードの違いが見えると、安心しますね。


そうですね。また、昨今の規格化された住宅にはない様々なルールやオプションを選択し、お客さんの思いを形に変えられる仕組みが「地域型住宅」です。「耐震性をもっと上げたい」「防犯を徹底したい」「バリアフリーを充実させたい」など様々な組み合わせの選択が可能で、分かりやすい価格の提示と説明をもって納得の上で 長持ちする良い家を造れるんです。そして1つの工務店だけではなく、地域工務店グループがこの先何百年と守ってくれる仕組みがあります。


次回は、住宅の耐震化や災害への備えについての話をする予定です。

今回の補助金事業、耐震改修など心配な点や不安な点、その他お問い合わせなど 遠慮なくお問い合わせください。

(社)高知県中小建築業協会 TEL:088-822-0303 まで