流れをつかむ技術(桜井章一:集英社インターナショナル)

桜井氏は伝説の雀士です。畏敬を込めて「雀鬼」と呼ばれていらっしゃいますね。かつて私が学生の頃、桜井氏の講演を聴いたことがあります。穏やかでありつつ、張り詰めた空気感といいますか、オーラといいますか、圧倒的な存在感がある方でした。





そんなこんなで

早速どうぞ!!











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持つことに執着しない



私は裏プロ時代から、このような

持たない感覚」で麻雀を打っていた。








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持つことに囚われてしまうと、それは手放すことにも不安を覚えるようになる。そうなると、一度つかんだものは「何が何でも手放すまい」という思考が強くなり、自然と手に力が入ってしまう。



だが、手放すことと失うことは同じではない。「持たないように持つ」とは、麻雀牌を持ちながらも同時に手放すという感覚だ。このイメージを身につければ、自分をがんじがらめに縛りつけているものに対しても、自由な気持ちで相対することができるはずだ。













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夢は触れるもの

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麻雀卓の上には、自然現象と同じような原理が働いている。人間が自然をコントロールできないように、麻雀の勝負もまた、人間の作為というものが通じない部分がある。欲を出して勝ちをつかもうとすれば、必ず足元をすくわれる。


だからこそ、つかむのではなく、

「触れる」という感覚が大事なのだ。







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もしあなたに将来の夢があるとすれば、それに対して、さっと軽く触れるような感覚を持つべきだ。「夢はつかむもの」と語る人は多いが、夢というのはつかもうとしたところでなかなか手に入れられるものではない。








さっと夢に触れたと感じたら、もうそのことは忘れてしまい、後は日々やるべきことを淡々とこなす。夢というのは、その積み重ねの結果、気づいたら形を成しているものだ。








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桜井氏の自然体、全体をとらえる感覚、何事にも執着しない姿勢を感じることができます。




日々の生活に追われていると、自分はどうしたいの?と分からなくなるときありませんか?




そんなとき、自分の心をフラットにして眺めることができると、落ち着けますよね。




今日も自然体で行きましょう〜!!