拉致問題解決に向け高知県民集会 横田滋さんらが講演

6月21日7時58分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090621-00000030-san-l39
 北朝鮮による拉致(らち)被害者の救出と問題解決を呼びかける「北朝鮮による拉致と人権問題を考える高知県民集会」(救う会高知主催)が20日、高知市本町の高知会館で開かれた。拉致被害者家族会の横田滋さんらが講演し、家族の早期救出と拉致問題の全面解決への協力を訴えた。

 集会には約200人が参加。最初に救う会高知の森田和博会長があいさつし、「拉致問題を風化させてはいけない」と呼びかけた。横田さんは講演で、娘のめぐみさんが昭和52年に新潟市内で突然行方がわからなくなった時の状況や平成9年にめぐみさんの拉致が明らかになったこと、14年に被害者5人が帰国したことなどこれまでの経過を説明。「子供を取り戻したいという親の気持ちは変わらない。拉致問題解決には多くの人が関心を持ってくれることが最大の力になる」と語った。

 拉致被害者の田口八重子さんの息子の飯塚耕一郎さんも講演。21歳になるまで実の母親の田口さんの存在を知らなかったことや今年3月に大韓航空機爆破事件の実行犯である金賢姫元死刑囚と面会したときの様子などに触れ、「私たちはこれ以上悔しい思いはしたくない。1分、1秒でも早く家族に会いたいため活動していることを理解してほしい」と訴えた。 最終更新:6月21日7時58分