「家族の絆、大切」と横田さん夫妻 豊橋で拉致問題早期解決訴え

6月1日12時23分配信 中日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090601-00000015-cnc-l23
 北朝鮮に13歳で拉致された横田めぐみさんの両親、横田滋さん・早紀江さん夫妻が31日、豊橋市大村小学校で講演し、家族の大切さや拉致問題の早期解決を訴えた。

 横田夫妻は「家族の絆(きずな)」と題して一人ずつ講演。滋さんは北朝鮮の拉致判明や小泉純一郎元首相の訪朝など、めぐみさん失踪(しっそう)後の32年間の動きを説明した。

 同校児童や保護者ら320人を前に「家族が一緒に暮らせることは当たり前ではない。ありがたいことだと気付いてほしい」と話した。

 早紀江さんは、めぐみさんが本や動物が大好きな子どもだったことや、拉致判明後はいつも月を見上げて「絶対に助けるよ」と誓っていたことを紹介した。

 解決に至らない現状には「政府はもっと北朝鮮に対して怒ってほしい。皆さんには自分に置き換えてもう一度この問題を考え、より一層支援をお願いしたい」と話した。講演は校区のボランティアでつくる「大村国際交流を考える会」が主催した。

 (世古紘子) 最終更新:6月1日12時23分