「暴挙には経済制裁を」拉致被害者家族会

4月4日22時45分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090404-00000610-san-soci
 北朝鮮が「人工衛星」名目による長距離弾道ミサイルを発射を予告していた期間の初日だった4日、拉致被害者の家族会代表、飯塚繁雄さん(70)は「もしミサイルを発射することになれば、相当な怒りを持って、日本政府は経済制裁などではっきりした態度を取ってほしい。誰も怒らなければ、拉致問題も北朝鮮の思うままに葬られる」と語った。

 この日、家族会メンバーらは、発射に対する抗議行動のため都内で待機したが、北朝鮮は予告していた時刻を過ぎてもミサイルを発射しなかった。家族会事務局長、増元照明さん(53)も「北朝鮮の顔色をうかがう姿勢を見せるから自由奔放にやる。北朝鮮の暴挙には毅然(きぜん)とした態度で制裁を科してほしい」と訴えた。

 また、拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父、滋さん(76)は「今日打ち上げると思ったが、まだ終わっていない。今の北朝鮮の技術では事故が起きる可能性もあり、日本に被害が及ばないことを願っている」と硬い表情。母の早紀江さん(73)は「ずっと前からミサイル発射などをやっているような国。人工衛星と言っているが、うそばかり言っている。日本はずっと侮られている。きちんとした対応をしないといけないと思う」と話した。