拉致解決に光差せば 飯塚さんら韓国に到着

3月10日16時15分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090310-00000148-san-soci
 拉致被害者、田口八重子さん=拉致当時(22)=から日本語教育を受けた大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元北朝鮮工作員(47)と面会するため、田口さんの兄、飯塚繁雄さん(70)と、長男、耕一郎さん(32)が10日午前、成田空港から出発。韓国・釜山に到着した。

 2人は出発前、空港近くのホテルで記者会見。繁雄さんは「面会できるという事実は、拉致問題の解決に向けて何らかのきっかけになる。この場面を1回だけで終わらせるのではなく今後につなげたい」と話した。

 耕一郎さんは面会が正式決定される9日まで眠れない日が続いたが、昨夜はぐっすり眠れたといい、「ほかの日本人拉致被害者、韓国人拉致被害者の家族にも希望の光が差せばいいと思う」と期待を語った。

 田口さんは東京都内の飲食店に勤務していた昭和53年6月、22歳で失跡。金元工作員は62年の大韓航空機爆破事件の実行犯で、警察庁は田口さんが金元工作員の日本語教育係だった「李恩恵」と断定している。