北朝鮮:「テロ指定」解除 米子の松本さん「拉致問題置き去りになる」 /鳥取

6月28日17時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080628-00000190-mailo-l31
 ◇「むごい言い方」政府に不信感
 米国が北朝鮮のテロ支援国家指定を解除する手続きを始めた26日夜、米子市の拉致被害者、松本京子さんの兄孟(はじめ)さん(61)は「拉致問題が完全に置き去りになってしまう」と怒りをあらわにした。【小島健志】
 ◇「なぜ妹が…」
 この日、同市和田町の自宅で取材に応じた孟さんは「本当に拉致問題を考えているなら、解除に向かうことはあり得ない」と話した。午後7時、北朝鮮が核計画の申告をしたというテレビのニュースが流れると、口をつぐんで画面をじっと見つめた。
 福田首相が「今後も(米国と)緊密な連絡を取り合うことが非核化に必要。同時に拉致問題を解決できる道が開ける」と記者団に話したことに対し、孟さんは「米国のいいなりではないか。拉致問題を解決する人のコメントとは思えない、むごい言い方だ」と批判した。
 孟さんは「テロ指定解除になれば、再調査の結果はどうでもよくなる」と北朝鮮に不信感を募らせ、「指定を解除しないように訴えていくしかない。ぎりぎりまで頑張っていきたい」と語気を強めた。
 翌27日には、米子市の県西部総合事務所で、教師向けの人権教育研修会で講演。拉致と分からなかった日々を振り返り、「地獄のような日々だった。なぜうちの妹か、毎日のように頭を駆け巡ってきた。でも、どうすることもできなかった」と心情を述べた。
 孟さんとともに活動してきた特定失踪(しっそう)者問題調査会の妹原(せはら)仁常務理事は「政府が拉致問題をどう解決するか、見えてこない。結果として良くなかった。非常に不満だ」と話していた。

6月28日朝刊  

最終更新:6月28日17時1分

 第二回奈良大会に参加していただいた松本京子さんの兄・孟さんの悲しい、やりきれない思いが伝わってきました。
 他の拉致被害者のご家族も、同じくやりきれない思いでいる事でしょう。
 拉致問題を国民はもっと考えるべきです。
 「自分には関係無い」
 いえ、そうではないのです。
 「もしかしたら、拉致されていたのは自分や家族、友人だったかも知れない」
 そう考えて欲しいのです。
 ~奈良野鹿子~