「拉致問題を考えるみんなの集い」(県、福岡法務局主催)が13日、春日市原町のクローバープラザで開かれ、約250人が参加した。講演や、映画「めぐみ―引き裂かれた家族の30年」の上映などがあった。 内閣官房内閣参事官の藤井直樹さんは、政府の取り組みについて話し、「北朝鮮に拉致された日本人を救出する福岡の会」の事務局長、松尾和幸さんが、この10年間の取り組みを紹介した。 また、欧州滞在中の80年に拉致された松木薫さん(当時26歳)の姉、斎藤文代さんは「02年に父を亡くし、86歳の母も病院で帰りを待っている。母と一日でも過ごせれば、父の元へ行った時に報告できると思います」。78年に鹿児島県で市川修一さん(当時23歳)と一緒に拉致された増元るみ子さん(当時24歳)の姉、平野フミ子さんも「80歳の母が、るみ子に会うまではと頑張っている」と話し、早期の帰国に向けての協力を訴えた。【川上敏文】 〔福岡都市圏版〕 12月14日朝刊 最終更新:12月14日15時0分