切り株 | 十勝・帯広を洗濯いたし申し候

十勝・帯広を洗濯いたし申し候

Yahooの勝手な事情からの移民です。トホホ

森の中に大きな切り株が一つある

いつもならなんの気なしに通り過ぎる切り株も

姿形もない木から囁きのような声が聞こえて来る時がある

以前は生きていたと言う証として静かに置かれている姿

地面に落とされた一粒の種から芽を出し風雪に耐え忍び

巡る春夏秋を生き抜きこんなに太く成長したのだろう

陽光に手を伸ばし太陽をつかまえ両手いっぱいに葉を広げ

秋には実を付け動物達を育み旅に疲れた鳥達に休息の場を与え

その緑と茶褐色の幹は何十年もの年月を目立たず奢らず

森の中の一本の木として多くの緑に同化し続け何もかも全てと共栄共存し

欲もなく我を誇示する事なく生きて来たのだろう

そしてその木の歩んできた何十年の歳月を欲しがる欲望だけに走る

人間達に切り倒されて感謝の気持ちも消え失せた浪費行動を繰り返し

単なる一つの経済の道具にされては一つの商品として売りに出され買われ

生きていた証すらも感じられない冷たい身体となって

欲望を成し得た人間達に何も言わずに奉仕している姿が悲しく映る

今ここに見える大きな切り株も同じ道を歩んだのだろうと

心は悲しくなり指でなぞる年輪の数


現在の日本人の心は人に感謝する事を忘れて
自然に感謝する大事な事を忘れて
自ら達の事だけを考えて行動しているから
日本国政府は自ら達の収入を減らさない様にと悪法を創り
力の弱い老人達を山に捨てる方策を実行し
その影では金持ちの老人達は捨てられる老人達を嘲笑い
一度手に入れた自分の金は手放さない欲深さが
共存共栄で何もかもが成り立っている
大きな森を壊し続けているのだろう

慈悲は我の為だけにあり
他人には不必要であるかの行いが目立ち
それを上手く使う政治家達が手ぐすねを引き待ち受ける姿は
蜘蛛の巣へ自らが近づく姿にも見えて仕方なく
もう誰にも止められないのかも知れない

欲望と金と、森の形成の姿を忘れた日本国人
神をも恐れぬ人々の心は何を求め何処に突き進むのだろう
犯罪者は隠されながら罪を改めず改心もせず
次に企む鬼畜どもの悪行に何人が騙されては
どれだけの仲間を増やして行くのだろう

個人の心が変わり
個人が個人で無くなった時に
良い方向にも悪い方向にも
どの様に社会は動いて行くのだろうか
法律で自らを守るもの
他人を殺し自らを守ろうとする者
これ以上に悪魔が増えなければ良いのだが
人の心を変える手立てが見つからず
末恐ろしくなる心が一つ
声も届かない所に堕ちては消える
我の気持ちは涙ぐむ