会社の景気が思わしくない、リストラで利益を求める経営者の気持ちは
わからないでもないが、職を失いたくないが余り、ホイホイと給料ダウンを
受け入れてしてしまう労働者達の気持も、わからないでもないが
単に身を削っているだけの、安売り競争で経営の建て直しを計ろうとする
消費者市場経済も巻き込んだ、悪の循環がその中に生まれてしまい
もとを返せば、誰も得をしていない悲惨な現状が、丸見えになるのである。
仕入れ原価ギリギリで物を売る安売り王達は、その品物を運んでくる運賃も値切り
結果ドライバーの労力を値切って物を売っている訳なのであり
値切られているのは、もしかして、自分の子供の労力を蔑み買い叩いきながら
安い安いと手放しで大喜びをしている、一消費者となった親なのかも知れないのです。
どんな仕事をしても、政府で定められたある一定の基準の給料が支払われる
公平平等な仕組みがない日本国では、労働者を雇う資本主義者が持つ彼らの持つ金に
常に上手い様に顎で使われ、その金欲しさに言い成りになるしかない
恐ろしい仕組みの中に公務に携わる者や、経営者ではない者以外の、働く働ける
国民全員がそのシステムに組み込まれていて、単純労働者のそのほとんどの者は
その仕組みに疑問を持たず、各企業の言い成りの給料の額で働いているのです。
自由経済主義から生まれる競争社会は、単に経営者同士だけで繰り広げられる
一方的な主義なのであり、そのしわ寄せが悪戯に、労働者の給料に対して
影響を与えてはいけないのでありましょう。
労働者一人一人の技量や能力、持つ資格などから、賃金の差が生まれるのは当然であり
また企業にも、値段の高い安いではなく、消費者が望む他とは違う、他の物と差別されるべき
大きな商品価値を持っていれば、差別された付加価値が足された、価格で売られるのが
当然な話であるが、同じような商品が市場に溢れ、消費者はどれを取っても同じにしか見えず
どうしても同じ使い勝手であれば、価格の安いものが売れ筋になってしまう傾向が強く
付加価値などは、あまり気にされていない事が多いのであるから、消費者が求めない
無駄な付加価値であれば、それは労力の無駄であり、無駄なエネルギーを使うだけの
世には必要のない無駄な物なのであり、同一の物を他社と同一の値段で売るべきなのである。
そこで動くのが、多く売りたいがあまり値下げ合戦が始まる訳だが、原料費は政府で決められた
価格でしか入らないし、労務費も決められた対価が定められれば、後は省エネ機器を導入し
経費を下げるか、経営者の取り分となる、自腹を切った利益を使い値下げ競争に
突入するしかなくなり、自らの儲けを削って競争する馬鹿はいないと思うし、省エネ設備で
経費削減となれば、おのずからCO2削減にも繋がり、地球に対する付加も軽減する
一石二鳥の良い流れが自然に沸いてくるのである。
そうなれば、誰も損をする者もなく、社会は活気に溢れ子供達にも夢が戻ってくる
ただなんとなくの学歴社会ではなく、技術職を目指す若者や子供達も増えながら
昔の様な、もの造りが得意な日本国に戻り、国民の収入も安定することから
景気も良くなり税収も増え、老人や障害者の手厚い保護も確立されて行くだろう。
どうも日本人は、金持ちや権力者、有力者の言う事に弱く、全く騙され易くてダメだ
政治家に騙されているのも知らず、ホイホイと票を入れていたり、自ら達が給料を減らし
不景気の土壺に向かいズッポリと填りながら、苦しい、苦しいと喘いでいる姿が
なんとも滑稽でならないのである。
兎角、頭でっかちな学者先生や、思想をバラ撒いているオタク評論家は、全く世の中が
見えていないようなホイド達が多く、その者の地位や学歴に騙されてしまう
ミーハー的な幼稚な国民がとても多くて参ってしまう。
政府で定めた労働と原料の価格を操作して、悪事を働く者は必ず出るだろうから
そんな者が出た時は、問答無用で公開処刑という、重い罪を設けておく事が必要である。