坂本花織選手が振付師を変更した
フィギュアスケートで、今年2月の北京五輪で銅メダルを獲得し、3月の世界選手権で初優勝した女子の坂本花織(22)=シスメックス=が16日、所属先のインスタグラムに投稿。新シーズンのフリープログラムはカナダ出身のマリー・フランス・デュブレイユ氏が、振り付けを担当することを明かした。
同氏はアイスダンスで2002年ソルトレークシティー五輪に出場。現在はアイスダンスを中心に、世界上位選手を多く担当している。シングルでは、男子で北京五輪を制したネーサン・チェン(米国)の“金プログラム”「ロケットマン」(フリー)の振り付けを担当した。
坂本はインスタグラムに「フリーの振付でカナダに行ってきました!今回、初めてマリー・フランス先生に振付をしてもらいました!今シーズン、このフリーと共に頑張っていきます」(原文まま)とコメント。同氏と笑顔で練習する動画や写真も投稿した。
坂本は4月に米国へ渡り、振付師のロヒーン・ワード氏と1994年世界選手権女王でプロスケーターの佐藤有香氏にも指導を受けた。世界女王として迎える新シーズンは、直近4シーズンを担当したブノワ・リショー氏から、ショートプログラム(SP)、フリーとも振付師を変更することを明かしており、SPはワード氏、フリーはデュブレイユ氏となる方向。
坂本はこの日までに、デイリースポーツのインタビューで「今までは、スピーディーで勢いのある演技が自分らしいと思ってずっと戦ってきたので、ちょっと違う路線で戦ってみたいなっていうのもある」と話しており、アイスダンスの柔軟な表現も参考に新境地を開いていく。
6月1日に行われた神戸新聞平和賞(スポーツ賞)の授賞式後、神戸新聞とデイリースポーツの合同インタビュー
4月下旬からの2週間渡米し、男子シングル北京五輪代表ジェイソン・ブラウン(米国)の振付師で知られるロヒーン・ワード氏から指導を受けたことを明かした。
坂本は2017年からフランス人振付師ブノワ・リショー氏とコンビを組んできたが、
「全く別物。ブノワは体を大きく動かすことや直線的な動きが多い。スパッ、スパッとした動き。ロヒーンはほぼダンス。今までブノワで慣れてきた体がまた別のいい方向に動くんじゃないかな」
ブラウンは卓越した表現力が魅力だが、坂本も「軟体動物みたいな」動きを要求されているという。
「自分は体のしなやかさがなくて背中が1枚バーンと動いている感じ。背骨の1個1個を立てていって…と言われているけど、難しい。毎日筋肉痛になっていた」と苦笑する。
渡米中は元世界選手権女王の佐藤有香さんにも指導を仰いだという。スケーティング技術に定評がある佐藤さんからは、
「基礎の滑り方から教えてもらった。全力でこがなくても、ちゃんとした場所に(重心が)乗れば勝手に滑っていくんだよ、と。勝手に加速していく感じがすごく勉強になった」
3月の世界選手権で初優勝。来季は追われる立場となるが、「追われている感じではなく、去年の自分に勝ちたい。先生(中野園子コーチ)からも今年が一番大事と言われている。一発屋と思われたくないんで(笑)」
さらなる進化のため、慣れ親しんだリショー氏との名コンビから、いったん離れる決断を選んだ。
「スピーディーだったり勢いだったり、それでずっと戦ってきた。だから、ちょっと違う路線で戦ってみたいし、そう考えたらまだまだやりたいことがいっぱいある。次の4年間でできたらいいな」。来春の大学卒業後も引き続きシスメックスに所属し、スケートに専念するつもりだという。
(神戸新聞)
記事一部省略
楽しみだー
スゴーク期待しています
そうです
今までとは違った演技をする新しい坂本花織選手が見たいのです
ロヒーン・ワード氏の振付に物凄く興味津々です