日本経済新聞から記事の紹介
透視線 山本さかえ
坂本「絵」として完成度突出
坂本花織の演技が最もプログラムとしての完成度が高かったと思う。パワフルでスケールが大きく、流れがあり、内に秘めた心情を表現した力強い曲にも合っていた。4回転ジャンプなどの基礎点が高い要素に出来栄え点(GOE)は大きく左右される。坂本は上位2人には技術点で20点以上の差をつけられたものの、一つ一つの要素の完成度が高く、4点、5点といった加点を出すジャッジが多かった。技のつなぎはもう少し複雑でも良かったかなと思う一方、そうしていたらせっかくのスピードを生かし切れなかったかもしれない。演技構成点のスケーティングは10点満点で9.46点と非常に高い得点で、いい選択だったと思う。高難度ジャンプを複数跳んだとはいえ、銀メダルのトルソワ(ROC)はプログラムが物足りなかった。プログラムの出来だけなら、米国のアリサ・リュウ、マライア・ベルが評価できる。リュウはスケーティングの基礎がしっかりしていて質がいい。ROC勢はジャンプとスピンの技術は目を見張るが、スケーティングに伸びを欠く。フリー1位のトルソワは音楽をほぼ無視したような滑りで、演技構成点の技のつなぎ、曲の解釈、構成力では9点は出せなかったろう。金のシェルバコワ(ROC)はより一つ一つの要素をきっちり決め、後半のステップに向かうにつれ良くなってはいた。が、なかなか5点を出したいと思える質ではない。2点しか出さないジャッジもいるなど、評価が割れていた。
ショートプログラムに続き、樋口新葉はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めたものの、回転不足やエッジエラーが散見。こうしたミスが重なると得点が伸びないが、後半は転倒のミスを忘れさせるほどの表現でとても素晴らしかった。
1番滑走から採点しつつ観戦していると、現行ルールでは小さなミスもしっかり得点に反映されてしまうので、何とも言えぬ気持にもなった。トリプルアクセルに挑んだが転倒も多かった河辺愛菜、そしてワリエワ(ROC)も2回転倒し、3つも回転が足りないジャンプが有ると・・・。やはり一つの「絵画」として完成したプログラムをもっと見たかった。
(元国際スケート連盟(ISU)ジャッジ、日本スケート連盟名誉レフェリー)
以上
記事全文記載終わり
つかれた
記事について
ROC勢のスケートは伸びを欠く事
トルソワのプログラムが物足りなかった事
シェルバコワのスケートの質の事
こんな風に解っているのに
素人目に見ても解るのに
何故に高評価をするジャッジが居るのか
それは当然ロシアの闇の力が
では有りますが
アリサ・リュウ選手とマライア・ベル選手の演技が好きだったので
ヤッパリね〜(´ー`*)ウンウンうんと良い記事だと納得しました