ウィキリークスと万里の長城 | RE:SUKI

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考えましょう

ウィキリークスのサイトにはパソコン用の壁紙があります。

http://213.251.145.96/(メイン)
http://213.251.145.96/support.html(一番下に壁紙)


RE:SUKI-2
 (画像クリックで拡大)

上記の写真は、壁紙の中の1つ。ご覧の通り中国の万里の長城です。
そして、右下の石壁には「Wikileaks」の文字があります。

もちろん、実際に書かれたものではなく加工されたものでしょうが、万里の長城に落書きされているというのがポイントです。中国では「金盾」と呼ばれるフィルタリングシンステムが国家単位で運営されており、国民へ、中国共産党政府に不利益な様々な情報が遮断されているということを数回書きました。

この「金盾」には「ファイアーウォール」機能がありますが、万里の長城の英語訳である”The Great Wall”をもじり、"Great Fire Wall"と呼ばれています。

これらのことから、万里の長城に落書きされている「Wikileaks」の文字は、「金盾」のフィルタリングシステムなど意味はない、と伝えているように思えます。

壁紙には"Big brother is watching" と書かれていましたので、世界中の誰にでも隠さない「情報」を信条とする「Wikileaks」の意味を、1枚の壁紙にして公開をしているのだと思いました。

他にも以下のような壁紙がありました。


RE:SUKI-4
 (画像クリックで拡大)

「マトリョーシカ」ですね。ロシアの人形です。

人形の中にいくつかの同じデザインの人形が入っていることで知られていますが、最後の人形には、「Top secret」と書かれた紙が入っています。背景はワリシー寺院。テトリスの背景で有名なロシアの寺院です。

この壁紙を見ていると、国境を隔てたどのような場所に隠された「情報」でも、「Wikileaks」にとっては意味がないと伝えているように思えます。

このように世界の機密情報を公開し続ける「Wikileaks」ですが、現在208のミラーサイト(数時間後507へ増加)があるそうです。サイトへのサイバー攻撃を回避することが目的です。

RE:SUKI-5

強大な力を持つグループ(国家)と、ある意味「戦っている」わけですが、全世界的なネット規制でもしない限りは、これらの動きを消し去ることは出来ないように思えます。

ちなみにニュースになっている米国務省の「日本のテロ警戒施設リスト」は以下です。

http://213.251.145.96/cable/2009/02/09STATE15113.html

Japan: C2C Cable Network undersea cable landing, Chikura, Japan C2C Cable Network undersea cable landing, Shima, Japan China-US undersea cable, Okinawa, Japan EAC undersea cable landing Ajigaura, Japan EAC undersea cable landing Shima, Japan FLAG/REACH North Asia Loop undersea cable landing Wada, Japan FLAG/REACH North Asia Loop undersea cable landing Wada, Japan Japan-US undersea cable landing, Maruyama, Japan Japan-US undersea cable landing Kitaibaraki, Japan KJCN undersea cable landing Fukuoka, Japan KJCN undersea cable landing Kita-Kyushu, Japan Pacific Crossing-1 (PC-1) undersea cable landing Ajigaura, Japan Pacific Crossing-1 (PC-1) undersea cable landing Shima, Japan Tyco Transpacific undersea cable landing, Toyohashi, Japan Tyco Transpacific undersea cable landing Emi, Japan Hitachi, Hydroelectric Dam Turbines and Generators Port of Chiba Port of Kobe Port of Nagoya Port of Yokohama Iodine Mine Metal Fabrication Machines Titanium Metal (Processed) Biken, Kanonji City, Japan Hitachi Electrical Power Generators and Components Large AC Generators above 40 MVA

テロに狙われた場合、日本が大打撃を受けるであろう施設です。

テロを起こそうと考えるグループが存在するならば、これらの重要な施設を狙うであろうことは想像出来ますが、実際にリストとして見ると、危険が多く存在することを実感します。

これらをアメリカ政府は認識しているわけですが、日本に住む私たち日本国民はどうでしょう?これらの情報は、本来私たちこそ知っていなければならない情報です。

「Wikileaks」の行動には反作用があり、情報を武器に世界を敵に回すと、情報を閉鎖され圧力をかけられる為、非効率的であるという識者もいるようですが、私には「知る権利」があると考えていますのでそうは思いません。変化へ繋がることもあるでしょう。

最初に戻りますが、”The Great Wall”の壁紙は、「知る権利」を表現しているのではないでしょうか?万里の長城に書かれた「Wikileaks」の文字は、未来へ続く道への案内に私には思えました。

道の先に何が見えますか?


■Wikileaksとは?(2009年12月 "26C3" ベルリン)

以下に続きます
WikiLeaks Release 1.0 日本語字幕付き (2/7)
WikiLeaks Release 1.0 日本語字幕付き (3/7)
WikiLeaks Release 1.0 日本語字幕付き (4/7)
WikiLeaks Release 1.0 日本語字幕付き (5/7)
WikiLeaks Release 1.0 日本語字幕付き (6/7)
WikiLeaks Release 1.0 日本語字幕付き (7/7)