仕事初めの2010年1月4日午前8時(現地時間)、アメリカ・ネバダ州のラスベガス中心部にあるロイドD.ジョージ連邦裁判所(Lloyd D. George federal courthouse)の建物内1階ロビーで、一人の男がショットガンを乱射する事件が発生しました。
犯人はジョニー・リー・ウィックス(Johnny Lee Wicks・66)と伝えられています。アフリカ系のアメリカ人男性と報道されていましたが、詳細は不明です。2008年4月に、社会保障局に人種差別などで訴訟を起していました。退職後の収入などについて、政府へ怒りを抱いていたようです。
この事件で、65歳の警備員スタンリー・クーパー(Stanley Cooper)さんが亡くなっています。48歳の連邦保安官補も撃たれていますが、上腕部を負傷と報道されています。
黒いパンツに黒いシャツ、そして黒いジャケットを着用した犯人は、1階の金属探知機によるセキュリティチェック(手荷物検査など)通過前に銃を出し通路に向け発射。連邦保安官7人が応戦し銃撃戦になりました。1人を射殺、1人を負傷させた犯人は、警官隊に撃たれ死亡しました。
“The suspect was in the lobby, but he never made it past the securitycheckpoint,” said Barbara Morgan, a spokeswoman for the Las Vegaspolice.
目撃者の情報によると、約40発の銃声がしたとのこと。銃撃の音声を1ブロック離れた場所にいた通行人が撮影しており、Youtubeに投稿されていました、ご紹介しておきます。
■Las Vegas Courthouse Shootout
ロイドD.ジョージ連邦裁判所の建物には、ハリー・リード(Harry Reid)上院議員のオフィスや連邦地方裁判所などがあります。
さて、みなさんが気になるのは、なぜこの場所で40発もの銃撃戦が起こったのかということでしょう。FBIは早い段階で、この様なコメントを出しています。FBI Special Agent Joseph Dickeyによる発言です。
"At this point, we believe it was a lone gunman, a criminal act, not a terrorist act,"
"We are following up on this to determine why this man did what he did today. That's going to take some time, we are not going to release the name of this person at this point."
FBIは、この事件は単独犯による犯罪であり、テロではないと考えています。そして、犯人がなぜ事件を起したのか、原因を追究していますが、それにはかなりの時間がかかるとのこと。現時点では、犯人の名前を公表するつもりはないようです。すでにアメリカのブログや一部の新聞記事には名前が載っているわけですが…。
X-FILE風にこの建物にFBI関連の何かが…
■周辺を見れます
View Larger Map
(関連)
■アメリカ ホロコースト博物館で銃殺事件 James W. von Brunn
http://ameblo.jp/sukinakoto/entry-10278451744.html