民主党平岡秀夫さん 青木悠さんのお母さんと少年犯罪を語る | RE:SUKI

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考えましょう

番組は少年法の廃止を論点とし展開

その中での一場面 より


(ナレーション)

少年法法廃止に賛成をした青木さん 


息子さんの悠君(享年16)は、交通事故により障害を持っていた。

大学入学を目指して高校に合格した当時16歳の悠君を、当時17歳と15歳の少年2人が暴行。

帰らぬ人となってしまった…


裁判所は、事件を起こした少年達を保護施設である少年院に送致。

彼らは1,2年で仮退院したという。


悠くんの事件は、「16歳未満は刑罰には問えない」とする「旧少年法」が改正施行される前の月に起きた為、15歳の少年らは少年院送致となった。


今の少年法では、14歳以上は刑罰に問える為、少年刑務所送致もあり得るが、実際は16歳未満の少年が人を死なせても保護処分で終わることは少なくない。


青木さんは、なぜ少年法廃止に賛成するのか?


司会)青木さんは、この処分をどう受け取られましたか?


青木)自分の大切な、本当に子供の幸せを願って育ててきた子供を、命を奪われて、加害者は17歳15歳でしたけれども1,2年で出てきました。

私は法律は、弱い立場の人を守る為にあるものと思っていましたが、少年法で加害者を擁護し、被害者はもう死んだ子だから死人に口無しで… もう無くなる前の日というのは病院わかるから個室にしてもらったんですけれども、その時に、「悠ちゃん、悠ちゃん、助けられなくてごめんね。」て一杯叫んでたら、悠は涙を流したんですよね。

涙でしか、あの、なんにもいえなくて… 調書の閲覧は、それを読んで意見陳述をしてちょっとでも厳しく罰してもらいと思っている時に、加害者は弁護士から1,2年で少年院から出れるって聞いてて、何のための意見陳述だったのかって、凄い思いました。

で、少年院送致っていうのは、保護処分で罰でもなんでもなく、あの、少年院行けば、あの、税金で3食食べられますし、TVもありますし、プールもある少年院もありましたし、本当に悠ちゃんは骨壷になったのに、どうして加害者は太陽の日を浴びているのだろうって、凄く悔しく思いました。

そんな簡単に弱い子、本当に逃げ出せない、こう左足不自由だったので、走って逃げることも何も出来ない子をなぶり殺しにしても、本当に日本の法律は加害者を守る。

だから、政治家の方は弱い者の為、立場の弱い人の為に色々法律とか見直して頂きたいとすごい思います。


司会)今日の議論をお聞きになってて、どんなことをお感じになられましたか?


青木)うーんやっぱり、人ごとと思うんですよね。

自分自身も、あの、被害にあって初めて、こんなに厳しいものだというのも分かったのですけれども。

本当に被害にあうっていう事が、どんだけ厳しいかって分かって貰いたいっていうので。

私も矛盾しているんですけども、少年院の公演にいって、ほんとに再犯してもらいたくないので、被害者の気持ちとかそういうのを伝えています。

少年院で、本当に矛盾してるんですけれども、少年院の子供達はやっぱりあの、退院しても仕事を探してまた生きていくのはすごい大変だから、がんばって生きて欲しいって、それは言うんですよ。

でも、自分の加害者には、死んで貰いたいぐらいに凄い思ってますね。まぁそれ、凄い矛盾しているんですけれど…


民主党 平岡秀夫)

そのー、加害者の人に、そのー死の恐怖を味あわせるという気持ちで、あれすかね、あのー、私は青木さんがあ、本当にそれで幸せっていうか納得するというか、出来るとはちょっと思えないんですよね。

むしろ、そういう悪いことをした子供達は、まぁそれなりの事情があってそういうことなったんだろうと思いますけれども。


青木)'事情'ってなんですか?


平岡)いやいやあの、○×△@※…

事情っていうのは、ようするに彼らがどういう環境の中で育ってきたかとか、どういう風にその、大人とか親とかの関係であったとかとか、まぁ、色んなことが、それはとにかくおいといて。加害者である子供達にどうなって貰いたいのか、その子供達が自分を反省し、これからの人生を歩んでくれるということには、そういうようなことというのは、もういいからとにかく死の恐怖を味あわせてやりたい、っていうことですか?


青木)そのー。私の本当に自分の命を差し出してでも悠ちゃん生き返ってもらいたいぐらい思ってるんですけれど、それが出来ない以上、まぁ悠はもう愚痴っぽいのとかそういうメソメソするのはすごい嫌いな子だったので、まぁその呪いというのは… そういう気持ちはありますけれど、それは置いてますね…


衆議院議員 平岡秀夫さんのHP

http://www.urban.ne.jp/home/hideoh29/


HP内 今日の一言 7月2日「太田総理の番組」に関して

http://www.urban.ne.jp/home/hideoh29/0707/070702.html


●記事内発言を抜粋してみます。


《私は、少年犯罪の問題は、「罪を犯した少年を厳しく罰すればよい」というだけの問題ではなく、大人を含めた社会全体で、その発生や再発の防止に取り組んでいかなければならない問題であると、その当時から思っています。》

《被害者のお母さんの気持ちに十分に思いを致すことなく、配慮を欠いた質問をしたことを申し訳なく思い、深くお詫び申し上げたいと思います。》


《バラエティー番組だから」という私の気の緩みがあったと反省し、常に国会議員としての自覚を持って行動しなければならないと自戒しています。》


民主党に恨みはありませんが、今回の件、お粗末すぎます。

おっしゃる加害者側の事情が、どのようなもので殺人をしたのか私も分かりませんが、よく目の前で言えますね。

息子さんを2人の「犯罪者」に殺されたお母さんを目の前にしながら。


「(加害者に)死の恐怖を味あわせてやりたいっていうことですか?」


このような質問を平然と出来るものでしょうか?

息子さんを殺されたにも関わらず、犯罪を犯した少年の更生を考え活動をされているという事実を聞いた後ですからね。


謝罪文を読む前に映像を見たので、非常にがっかりしました。


公式HPの平野議員の謝罪記事を見ると、色々と書かれています。

バラエティ番組だから、と言い訳をしているようですが、番組の性質上バラエティの枠だけで収まらないことは、出演者は理解しているのではないですか?


何も考えず、お遊びで行かれたのでしょうか?


この映像を見ると、疑問ばかりが沸きますね。

勇気を持って出演された被害者のお母さんに、失礼すぎます。


自民党がボロボロのスカスカになって来てるので、ここは刺激を与える為にも政権に変化を、なんて考えている方も多い状況であるのに、また振り出しに戻したいのですか?


もしかして、自民の刺客だったりして。


この番組の「少年法を廃止」という題材を提案したカンニングの竹山さんは、ブログでこのような記事を書いています。

http://web-davinci.jp/contents/takeyama/contents/20070628.php


お怒りですね。私も同様に思います。今回の質問も、このような竹山さんの考えから出てきた物にも思えます。竹山さんの記事内容については、私も何度か触れていますので、今日は青木悠さんの事件を振り返って見ます。


●2001年3月31日(土曜日)


滋賀県大津市平野小学校の給食室の裏庭で当時15歳のH少年と17歳のS少年よりリンチを受ける。


Mよりお母さんに電話「悠が平野小で気絶してる」

お母さん「すぐ、救急車呼んで」
M「警察に知られたら困る」

(その後もやり取りが様々ありました)


お母さんが現場に着くと、救急車にMとHという少年が乗っていたようです。病院に運ばれる悠さんはあごが外れたり怪我をし意識は無いが、右手右足が反応していたので、「ああ生きてる」とお母さんはホッとしたとのこと。


病院につき、すぐ手術になったのですが、ロビーでは一緒に救急車に乗っていたHという少年がソファーで寝そべってアイスクリームを食べていたそうです。


その後病院には、17歳のSという少年も来ていたのですが、「おまえらも、青木悠みたい(に)やったる」とロビーに集まっていた少年達に伝えていたようです。


その後様々なことが明らかになります。


カラオケに行くと誘っていたのは口実で、リンチを加えることが目的であったこと。悠さんが意識が朦朧として、涙を流しながら泡を吹いて失禁した時、H少年は笑いながらプロレスの技であるパイルドライバーの形で、1mの頭上から頭を真っ逆さにコンクリートに打ち付けたこと。


お母さんは、脳が潰れていたことなどを伝えていらっしゃいます。

4月6日、ICUでがんばっていた悠さんですが、AM4時25分心臓が止まってしまいました。この病院は、交通事故での障害を克服する際に、悠さんが通っていた病院だったようです。


15歳のH少年は4月1日に逮捕されていましたが、17歳のS少年は悠さんが亡くなった後に逮捕されたとのこと。2人の加害者の他に、3名の少年が現場にはいたようだが、不処分となっています。


(参考)青木悠さんのHP 「青木悠の命を大切に」

http://www.mercury.sannet.ne.jp/kazuyo_aoki/


そして、裁判など経て現在に至ります。

鑑別所から加害少年が友人に送った手紙というものがありました。


『ヒマ、ヒマ、ヒマ、ヒマ、ヒマ、ヒマ・・・・青木なぐったん、広まってるか。ここ出たら遊ぼう』

『元気してる?どお、オレがいない1ヶ月間!さみしい?おもんない?オレも早く出て○○ちゃんと遊びたいわー!毎日、毎日、早く家に帰りたいなー!(中略)すげー家に帰りたいわ』

『オレな、前に○○ちゃんからの手紙になー、年少2、3年入ってなあかんなーって書いたやんかー!めっちゃブルーで、あー死のうかな?とか思っててんかー。でも、今日の朝のオリエンテーションのテープで、少年院に入ってる期間は、二年以内とわかってバリバリさあがんばるぞー!!って思ってん!(中略)オレきわどいねん!初等と中等の間やねんなー、むずいやろ?でも、初等も中等も二年以内で出られるらしい』

『普通なら、大津から飛ぶけど。オレは逃げもかくれもしないし。・・・・・オレな、出たら単車か車でちょっと琵琶湖一周でもするわ。・・・題して「自分を見つめるたび」ですわ。出てからも、ちょっと反省する旅です』


現在、1.2年で加害者は出所し、普通に暮らしているわけです。

少年法のおかげですか。


悠さんのお母さんは、これらの現実と向き合い、それでも犯罪を犯した少年達にを更正させようと、がんばっておられます。


平野議員は、簡単そうに発言していましたが、被害者の家族はこれだけの色々な出来事と向き合い、戦いながら生きていらっしゃるのです。


自民とか民主とか、どうでも良くなっている私が言うのもアレですが、ため息がでましたよ。光市の事件の裁判で、世間の方が少年事件に対して注目しているこの時期に、この発言はダメじゃないですかね?


まぁ、民主党的にOKならそれで良いのですが、影響は出るんじゃないですか?自民党は、ニヤニヤしてそうですが、メディアへの露出も多くなってきていますので、各議員に発言については注意するように連絡したほうが良いと思いますよ。


船の底のどこから浸水するか、誰にも分かりませんからね。


とりあえず、私は少年法は前にも書いてますが、温いと思ってます。

ほら、懲役300年とかダメですかね。


死刑反対派も、これなら納得…しないよね、たぶん。


↓その映像ねこへび

「加害者側にも事情」ですか