S市に移って、1カ月が経過した。ここでは、自治会・町内会に限った話題。

 

ご近所の数軒に家内と2人、または家族全員4人で挨拶に手土産を持って、訪問し、挨拶する。しばらく、談笑し、「ゴミ出し」のこと、「町内会はありますか?」などと、訊く。

 

「町内会は昔、あったのだけれど、自然になくなったわねぇ〜」と年輩の御婦人。隣家は娘一家のようだ。「そこの角に奥の数軒の方はまとめて出しているのよ」と。家内がすかさず、「当番制ですか? ゴミネットや資源物の回収に使う箱は?」と訊いてみると、「そういうのはないわ」と。。。 どうやら、キホンは個宅収集なのだが、奥まった私道の居宅には個別回収されず、回収される個宅があるところまで、ゴミ出ししていることが想像された。

 

ある日、隣家のSさんのご主人が家内を訪ねて来た。ゴミの出し方について、遠慮がちにご指導を受けたそうな。S市の時の方が、分別が細かいので、その点は安心していたのだが、S市の方針なのか、カラス対策で、「ゴミ袋の中で、中身が見えないように周囲に新聞紙を巻く」とか、「もっと中が見えない、厚手のゴミ袋を使用してほしい」とか。。。 いろいろと、細かなご指摘があったそうだ。また、「隅切り」している家へのご挨拶はしたのか、など訊かれたそうだ。

 

だって、その家に何度も夫婦で手土産を持って訪問したが、いなかったじゃないか! とワタシは家内に言い、「いつもいないから、もう、いんじゃない?」と言った家内にも大きな責任はある。「人見知りする」家内で、勝手に想像逞しく、「ヒトを敬遠する」のは彼女の得意技。そして、実際に会って話すと、評価が180度変わるのはしょっちゅうだ(笑) まぁ、言い方は悪いが、女性らしいといえば女性らしいわけだ。

 

で、ご指導を受けたので、早速、その週末にMさん宅にご挨拶に行くことにする。改めて、手土産を買い直しし、その日曜日は1日、Mさん宅の動向を監視(爆) 物音が聞こえたので、家内に通報し、「ごあいさつ」にでかける。

 

何度か呼び鈴を押し(最近の住宅のようなカメラ付ではない)、Mさんの登場を待つ。いることはわかっている(笑) 何度か「ごめんくださ〜い」とも声をあげて、「ご近所のpotsunと申します」と叫んだところで、Mさん登場。ちょっと、怖い顔の男性だ。これじゃぁ、家内、一人に平日のご挨拶ってわかにはいかなかった。

 

「何度かご訪問させて頂いたんですが、間が開いてしまいまして、申し訳ございません。奥の家に越してまいりました、potsunと申します」と、口上(こうじょう)を述べる。男性はちょっと強張った顔。でも、こちらは笑顔で、「いろいろとゴミの件で、ご迷惑をおかけしてしまいまして〜」とあやまる。「お隣りのSさんのご主人さまから、家内にいろいろとご伝授いただきまして。。。」と。言ったところで、「S市の清掃局には連絡したの?」と訊かれる。「S市の総合支所に転居届を出しに行ったときも、そのようなご指導はなかったんですよ〜 届けなければならないんですか? 不動産屋からもそのような説明はなかったもので。。。」と、Z市に転居したときには、不動産屋の営業マンが、自治会長や班長宅に挨拶に帯同してくれたことを思い出す。「まったく、知らないものですから、申し訳ございません」と低頭。

 

「この角地はウチの土地なので、死んだ親父のときから、奥の4軒にお貸ししているんだよ。そんな状況でね。S市のゴミ回収車が入ってこれないから、ということなんだ。で、その事をS市にK清掃事務所に届けてあるんだよ」と少し、手土産を渡したこともあってか、顔がほぐれ、事情を説明してくれた。こちらは、自治会長もやっていたので、そんな事情は言わなくてもわかる。だが、これは自治会で対処すべき問題なのでは。。。 と感じたのだ。つまり、S市がMさんに委託しているようなものではないか。

 

で、思い出した。1軒おいてお隣りのSさん(お隣りもSさんだが)の老婦人が、「以前は、自治会もあったんですけどねぇ〜」。要は、ココなのだ。自治会がないから、私的ルールがマカリ通っているのだ。あなたの土地の中に住んでいるわけではないのに、アナタの作ったルール、例えば、ゴミ袋の中の周りを新聞紙で巻くなどのルールを守らなければいけない(笑)

 

そこで、S市のK清掃事務所にMさんからも「一報を入れておいてください」と言われていたので、入れてみる。この続きは第2編で。。。

 

 


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