8月の定例会は予定どおりに行われたが、出席率はあまりよくなかった。お盆休みの影響もあるだろう。そんな中で高齢の班長さんから、発言があった。

 

「ワタシも80歳を超えているのだけれど、輪番制なので班長の役割を担っているが、今後は無理かも・・・」

 

という発言である。「高齢化」で、「輪番制による班長」、「若い会員が班にいない」など、抱えている問題が見えてくる。これは、異なる班で、「集積所へのゴミ出し」問題にも関連している。その班が、全員、「高齢化」を迎えていて、市の指定する方法で設けた「ゴミ集積所にゴミが出せない・回収箱を移動・回収できない」と言った問題だ。下手をすれば、その班にいる若い世帯に全負担がかかる可能性さえあるのだ。

 

そこで、ある役員が、「解散も視野に入れた検討が必要かも」という発言があった。「自治会を解散する」のである。実際に、近隣の自治会では、自治会内に「外国の方」「高齢者」が多くなり、自治会運営がままならず、「自治会運営が困難」になり、解散に至ったケースがあるという。

 

では、「自治会を解散する」にはどんな手続きが必要か。

 

当然、すぐに考えられるのが、「総会での承認」である。自治会の構成員は会に会費を納入している会員で構成されているので、「自治会会則」に則り、「臨時総会」を開催し、決議する必要が出てくる。ただ、会則に「解散に関する規則」があればいいのだが、だいたいは、解散を想定しての会則は作られていないだろうから、まずは、「臨時総会」等で会員に「存続・解散」の意思を確認することになる。中には、「役員会に委任する委任状が大半だから・・・ 役員の決議で決める」との発言もあるが、「委任状」を集めるまでは、早期の結論は出せない。

 

解散するにしても、「問題」はいろいろとある。

 

①自治会の「会費残高」などの資産(場合によっては会館などの

 固定資産)をどうするか。

②「LED電灯」や「消火器」など、自治会として設置してきたも

 の支払(電気代など)、維持費(電灯・消火器の入替維持費)

③防災・防犯

 

表面化する問題だけでも、いくつかはあり、その他の細々とした事を挙げると、もっとあるだろう。

 

一気に「解散」決議にもって行くことは不穏当であり、自治会の構成員に対し、半年以上をかけて、善後策を考えてもらう方法を採らなければならないだろう。

 

解散後の「自治会」の姿として、

 

①近隣の自治会・町内会との併合

②解散後に有志で「自治会」の再構築

 

も考えられる。①の場合、近隣自治会と過去にゴタゴタがあった場合、「受け入れたくない」という意見が併合する側からも出る可能性はある。

 

いずれにしても、「会員の総意」に基づき「解散するかどうか」を検討しなければならないのは、ルールだろう。