おじさんの膝の上に座っている子とは面識が無かった
おそらくもう一人と同じ隣の学校の子、あるいはおじさんの子供だと思った
ただその表情は笑顔ではあるが少しひきつっているようにも見えたが周りのお宝の山に夢中でそれほど気にもしなかった
たっぷりゲームを楽しみ待っていた友人と交代することとなり今度は大量の漫画を眺めてる時だった
「君は何年生?」
おじさんが自分に聞いてきた、さっきまでいた子はすでに他の学校の子とゲームをしていた
「6年です」
「そっかあ、ちょっと漫画選んだらこっちおいでよ」
はい、と返事をし選んだ漫画を手におじさんの近くに座った
「こっちおいでよ」
え? と思った
なぜならおじさんの指はおじさんの膝の上を指していたのだ・・・