目を閉じるのが怖い



目を閉じると

未来のことを考えてしまう


ベットに寝たきりの僕は何もできない


手足は動かず

ただ生きることしかできない


生きていることに後悔する日々が続く


ちょっとずつ

自分の身に起きた絶望を受け入れる


「もう、どうしようもないんやな」


人生を諦めた





「何も見たくない」

「何も聞きたくない」

「何も触れたくない」


どうしようもなくなった 


病室で流れているBGMを切り

ずっと好きだった野球放送が流れている

テレビを切った


できるだけ「無」でいたい


感情を持ってしまうと

正気でいられない


ただ生きているだけの時間を

少しでも伸ばしたかった


受け入れられない現実から

無理やり逃げようと思った