これまた今さら感ありますが。

二月の歌舞伎座は十七代中村勘三郎追善公演でした。
籠釣瓶、よかったよー!

$★にきにき ガーリィ・ライフ?日記★




【昼の部】後半に観劇。


▼「爪王」:勘太郎、七之助、錦之助、彌十郎
舞踊劇。
雌鷹と狐の戦いを描く…ってなんのことなの!!とは思うけど。
お役に誠実な勘太郎くんと、華やかな存在感の七之助くん、いろいろ正反対な印象だけど、どちらの踊りも好き。
受付に前田愛ちゃんがいたのは、この日だったかなー。
初々しくて可愛かったのです。

▼「俊寛」:勘三郎、勘太郎、七之助、扇雀、梅玉、左團次
見たかった演目なんだけど、どうしても勘三郎さんのイメージと一致せず。
有名なラストシーンも、いまいち感情の揺れがよくわからなかった。
吉右衛門さんでみたい演目です。
あと仁左衛門♪なんでも仁左衛門なら見たいのです、私。

▼「口上」
省略。

▼「ぢいさんばあさん」:仁左衛門、玉三郎、勘三郎
これ知らなくて、演目発表になったとき「なんだそれ!?」って思いました…。
森鴎外なんだね。
夫婦の若い時代を演じる仁左衛門と玉三郎は、本当にフレッシュで若夫婦に見える。
ふたりとも還暦こえてるのか…嘘だよ。。
30年経過後の老けの部分は、ちょっと長くて弛んでしまったです。
可愛いじいさんばあさんだったけど。



【夜の部】楽まぢかに観劇。


▼「壺坂霊現記」:三津五郎、福助、玉太郎
目の見えなかった夫を、妻の愛が神様に届いて見えるように…という話。
世話物が嫌いなわけではないのですが…。
三津五郎さんも福助さんも、いい役者さんだし。
なんかこう、貧乏くさい演目(失礼)が無理なんだと思う、私。


▼「高杯」:勘三郎、橋之助
舞踊。
つまんないダジャレに、天然ボケに、下駄でタップダンス!!
歌舞伎だなー歌舞伎だなー!!
大好きです。
こういう勘三郎さんが、大好き。
道成寺とかより全然素敵!!


▼「籠釣瓶」:勘三郎、玉三郎、仁左衛門、魁春、七之助、勘太郎
二月に一番楽しみにしていた演目。
素晴らしかったーーー!!
メインキャラそれぞれの芝居に説得力があって、ずっと釘づけ。
勘三郎さんの、玉三郎さんに対する間のズレ(恣意的な)への違和感も、悲劇の結末にむけてどんどん加速して、爆発する感じ。
ぞわぞわきます。
わかりにくい八ツ橋の女ごころに、芝居で乗せてくれないとつまらなくなっちゃう話だと思うんだけど、玉三郎さんの説得力すごかったー。
そこに絡んで行く仁左衛門さん。
やってることってウザイ彼氏みたいなんだけど、妙な迫力と、そして色気があって!!
八ツ橋の気持ちわかった気になっちゃう。
すごいすごい。役者ってすごいわー。
そしてなんたって、ありえなくらい美しいですよ花魁の皆さん。
特に、いわずもがな玉三郎さん。
最初の花魁道中から、次郎三衛門と同じ目線でうっとりしちゃうもの。
廓モノ、やっぱり大好きです。