10年前のある事件をきっかけに離婚した夫婦の、往復書簡のかたちをとった小説。
いくつかの書評でみたことがあり、気になってました。
主人公は35歳で同い年。
でも、私が結婚したことないせいか、書かれたのが1980年くらい?で、実態的には親世代の人たちの話なせいか、正直、あまり共感はできなかったなあ。
宮本輝は、高校時代以来なんだけど、その時の「大人の話ね~」という感覚と変わらない…そんな私が残念です(笑)
だって、元彼に「お許しくださいましね」とか書く感覚が1ミリもねえっス!
でも、書簡のなかで少しずつ真実を明らかにしつつ、ふたりの変化を表現する筆力は素晴らしかったです。