★にきにき ガーリィ・ライフ?日記★-2009051413170000.jpg

いや~
いい映画でした。

完全頑固オヤジだったクリントさん。
わかるけど、偏屈すぎだろ!!って感じ。
ある事情で、孤独な人なんですよ…。

そのオヤジが、隣に引っ越してきたアジア系の姉弟とあるキッカケで交流を持つようになるわけですよ。
そこんちは父親がいないこともあって、クリントおじさんが男親のように接するシーンなんかはすごくあったかいし、微笑ましい。
ユーモラスでもあり、カッコよくもあり。

でもね。
ある事件が起きちゃってね…。
隣の姉弟のためにクリントおじさんがした決意は…ぬぉ~深い!!
これが、その場で号泣って感じじゃないんだけど、あとからじんわり来るんです~。

クリントの作品ていたたまれないのが多いけど、この作品は「人生の終わりを何のために使うか、どう落とし前をつけるか」を示唆してて。
それは決して希望がないものではなくて、むしろ清々しかった。
大人として最高にカッコいい姿だと思いました。

クリントさんって、自身が暴力(戦争)への葛藤もやはり抱いてるんでしょうかね。
実際わかいころ軍隊にいたし、西部劇のアクション俳優だったわけだし。
そういう時代の男が、若い世代に最後に見せる背中。

なんだろ、私もこういうのに心を揺さぶられる年齢になったんだな、とも思いました。
若いときだったら、あまり感じなかったと思う。


そうそう、グラン・トリノっていうのは、フォードのヴィンテージカー。
象徴的です。
あとライターもね。



▽映画「グラン・トリノ

 「ミスティック・リバー」「ミリオンダラー・ベイビー」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、自ら主演して世の中に怒れるガンコ老人を演じた感動の人生ドラマ。急速に様変わりしていく世間を嘆き、孤独に生きる人種差別主義者の偏屈老人が、ひょんなことから隣人のアジア系移民家族と思いがけず交流を深めていくさまを、哀愁の中にもユーモアを織り交ぜつつ端正な筆致で綴ってゆく。
 長年一筋で勤め上げたフォードの工場を引退し、妻にも先立たれた孤独な老人ウォルト・コワルスキー。いまや、彼の暮らす住宅街に昔馴染みは一人もおらず、朝鮮戦争帰還兵の彼が嫌ってやまないアジア人をはじめ外国人であふれる通りを目にしては苦虫をかみつぶし、亡き妻に頼まれたと、しつこく懺悔を勧めてくる若造神父にも悪態をついては追い返す日々。自宅をきれいに手入れしながら、愛犬デイジーと72年製フォード車グラン・トリノを心の友に、お迎えが来るのをただじっと待つ退屈な余生を送っていた。そんなある日、彼が大切にする自慢の庭で、隣に住むモン族の気弱な少年タオと不良少年グループがもみ合っているのを目撃したウォルト。彼らを追い払おうとライフルを手にするが、結果的にタオを助けることに。タオの母親と姉がこれに感謝し、以来何かとお節介を焼き始める。最初は迷惑がるものの、次第に父親のいないタオのことを気に掛けるようになるウォルトだったが…。