最後の行進のシーン、ぐっと来ました。
続く実際の写真をみたら、ますますぐっと来ました。
実際のミルク、あまりに笑顔が優しいので。
同性愛者だというだけで、これだけあしざまに攻撃された時代。
プロテスタントは同性愛に厳しいから、いわゆるWASP層によって「神様」の名によって理不尽な攻撃は正当化されちゃう。
悲しい…。
ミルクが英雄なのは、同性愛者だけでなく、マイノリティに目を向けていたこと。
彼自身が、いつも希望を失わない人間だったこと。
ショーン・ペン、ジェームス・フランコ、ディエゴ・ルナの3人が素晴らしかったです!!
ディエゴのエピソードは、悲しすぎたけれど。
監督はガス・ヴァン・サント。
高校時代、初めて一人で観に行った映画は彼の「マイ・プライベート・アイダホ」というリバー・フェニックスとキアヌ・リーヴスが共演した作品。
多分リバーの遺作かなあ。
男娼の話だけど、すんごい切なくて好きな映画です。
ガス・ヴァン・サントはざらっとした、でも温かい色彩、映像がなんとも言えない。
久しぶりの、スペイン坂上のシネマライズ~。
この映画館、「映画みるぞ」って気分になって大好き!!
ファッションビルの中にある映画館とかって、あんまりテンションあがらないです…。
ちょいまえ、日比谷の映画館がゴソッと東宝系になったりして(TOHOシネマイレージカード持ってるから嬉しいけど…)、劇場経営も厳しいんだろうなあなんて思ったのですが、シネマライズには今のまま独特な存在感で頑張ってほしいなあと勝手に応援してます。
▽映画「ミルク 」
1972年、ニューヨーク。金融業界で働いていたハーヴィー・ミルクは、20歳も年下の青年スコット・スミスと出会い、恋に落ちる。2人は変化を求めてサンフランシスコに移住し、同性愛者も多く住む“カストロ地区”でカメラ店を開き、新生活をスタートさせる。陽気なミルクの人柄が多くの人を引き寄せ、いつしか店は同性愛者たちの社交場となっていく。それにつれてミルクは、同性愛者をはじめとした社会的弱者が抱える問題を改善するために積極的に活動するようになり、次第に政治に目覚めていく。そして、市の行政に直接関わるべく、ついには市政執行委員選挙にも立候補する。自由な空気漂うサンフランシスコとはいえ、同性愛者であるミルクの決断は周囲に大きな波紋を広げていく。