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ウォーターゲート事件によって「謝罪なき辞任」、三年後に政界復活を目論むニクソン元大統領。

彼から「謝罪」を引き出すことで米テレビ界のトップをめざそうとするインタビュアーは、英・豪で落ち目になりつつあるテレビ司会者。

ふたりの男の野望の物語です。
それがインタビューという心理戦に昇華されてるのは、ふたりの役者(フランク・ランジェラ、マイケル・シーン)の迫真の芝居と、実話の持つ重みもあるんでしょうね~。
いや~、インタビューのために互いにブレーンを総動員し、合間合間にそいつらが入れ知恵したり発破をかけたり。
テレビならではのプレッシャーの掛け合いもあり。
まさに戦いですね。
映画として面白いっていうか、インタビューという戦い自体が興味深かった!

1977の出来事で私はあまり知らない時代ですが、当時を知る人にはなおのことだろうな。


個人的には、出番はほとんどないけど、ニクソンを送り出す奥さんの慎ましやかさに、もう一つのドラマを見た気がしました。



▽映画「フロスト×ニクソン

 ウォーターゲート事件で辞任に追い込まれ、その後罪を認めることなく沈黙を守り通したニクソン元米国大統領。しかし辞任から3年後の77年、一人の英国人司会者デビッド・フロストが彼の単独TVインタビューを敢行する。本作は全米中が注視したこの伝説のTVインタビューをテーマに、その舞台裏で繰り広げられた両者のブレーンを巻き込んでの熾烈な駆け引きと緊迫のトーク・バトルの模様を、名匠ロン・ハワード監督がスリリングに描き出した実録ドラマ。原作は、本作の脚本も手掛けたピーター・モーガンの舞台劇で、同舞台でそれぞれニクソンとフロストを演じた「ナインスゲート」「スーパーマン リターンズ」のフランク・ランジェラと「クィーン」「アンダーワールド」のマイケル・シーンが映画版でもそのまま同じ役に起用された。
 1974年。アメリカの歴史上、初めて任期途中で自ら職を辞した大統領という不名誉な称号を背負うことになったリチャード・ニクソン。その後は沈黙を守り、国民は彼の口から謝罪の言葉を聞けずにいた。その頃、英国の人気テレビ司会者デビッド・フロストは、より高いステータスを手に入れるべく全米進出の野望を抱いていた。そこで目を付けたのがニクソンの単独インタビュー番組というものだった。さっそく出演交渉を開始するフロストだったが、海千山千のニクソンは法外なギャラを要求しつつ交渉を有利に進めていく。さらに、3大ネットワークへの売り込みも、コメディアン上がりのフロストなんかに大物政治家の相手が務まるわけがないとの理由で不調に終わる。フロストはやむを得ず、番組を自主製作することを決意、そのために莫大な借金を抱え込むことに。こうしてようやくニクソンの単独インタビューには漕ぎ着けたものの、番組が放送局に売れるかどうかは、ニクソンから謝罪の言葉を引き出せるかどうか、その1点にかかっていたのだが…。