最近、本と映画の記録をしてなかった。
すぐ書かないと忘れちゃうのに!
忘れちゃうから書くようにしたのに~。
めずらしく、洋もの。
本屋さんでコレ見て、
「あー、これ前にあっきさんのブログ で面白そうって思ったヤツ!」と思い手に取ったら、
桜庭一樹さんが解説を書いてるではないですか!
こりゃレジに持っていかざるを得ない。
しかも帯。
「皆が死んだこのお城で、あたしたちはとっても幸せ。」
…こええええ!!
一言でいえば、一家殺人の生き残りの姉妹(と、おじさん)のお話。
お姉さんのコニーが犯人の容疑をかけられたこともあって、
町から孤立して、古い美しいお屋敷でひっそりと暮らしてる。
妹のメリキャットは猫が遊び相手で、お姉さん以外の人間を受け入れなくて。
そんな感じの生活だからか、空想癖もアリ。
読後。
なんかこう、「ふわふわ」と「ぞわぞわ」が一緒くたになった感覚。
描写とか綺麗なのですよ!
メリキャットの空想が、月とか花とかがモチーフになっていて。
中盤にコニーに「月のうえで薔薇の花びらを食べましょう」って言ってたり。
綺麗な描写で、ひとの悪意をじわじわ感じさせるという…。
でもって、たいへんなことが起こり(悪意の暴発!)、
最後はふたりで月のうえに行っちゃうの~!!
(宇宙旅行にいくわけじゃないよ)
まさにlunatic。(lunaは「月」、形容詞になると「狂った」)。
ぞぞっ!!って感じです。
▽「ずっとお城で暮らしてる」 (創元推理文庫)/シャーリィ ジャクスン
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あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。ほかの家族が殺されたこの屋敷で、姉のコニーと暮らしている…。悪意に満ちた外界に背を向け、空想が彩る閉じた世界で過ごす幸せな日々。しかし従兄チャールズの来訪が、美しく病んだ世界に大きな変化をもたらそうとしていた。“魔女”と呼ばれた女流作家が、超自然的要素を排し、少女の視線から人間心理に潜む邪悪を描いた傑作。