何年かに一度、話題になるこの本。



うまく受けとめられる気がしなくてスルーしてきたのですが、

この歳にして初めて手に取りました。新装版。



最近「おくりびと」がらみで本木雅弘さんが話されていたり、

蜷川実花ちゃんが最近の何かのインタビューでも

この本のことを言っていたりして。



★にきにき ガーリィ・ライフ?日記★-「メメント・モリ」_藤原新也


予想外に、ラクちんになる本でした。



どうも生死というものを

過剰に意識してきてしまったところがあるかもしれなくて。

何か決心する時に背中を押すのは

「どうせ明日死んじゃうかもしれないし」ってこと。

「どうせ」とは思うけど、本人的には投げやりなわけじゃないつもりで。

明日死んじゃうかもって思えば、余計なことに煩わされないで、

本当に大切なことだけを考えられる気がしているのです。



そのせいかちょっと急ぎすぎちゃうところもあるんだけど…。

この本を読むと、死は生とつながったところに自然に存在していて、

このからだはきっと魂のいれもので。

それがなんだかふと楽になる感じでした。



ワタシはなぜか原始的な信仰心があるんですよねえ。生まれつき。

2、3才の時に、神と人間の関係について考えてた…。

文字で書くと変な子どもだな~。

そこ以外はフツウだったと思うんだけど。

なので、この本みたいな価値観は、

楽に受け入れることができている気がします。



生きさせてもらってるあいだは、

このからだも大切につかいながら、

ちっぽけでも存分に楽しんで生きていきたいものです。



▽「メメント・モリ」藤原 新也
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一瞬で情報の入れ替わるこの空しい時代を、25年間の長きにわたって読みつがれてきたロングセラー。いま、絶望の時代を生き抜くべく、新たな言葉と写真の牙を研ぎ澄まし、新登場!新・写真22点、コピー21点。