恩田さんは、本が好きなんだなぁ。



エッセイだけど、読んだ小説のことばっかり書いてます。

あと、酒が好きだという話(笑)

「だって、作家だもの」って言うんだろうなぁ。

桜庭一樹さんも、そういうタイプだよなぁ。

そういう作家さん、職人っぽくて好きだなぁ。


しかしこの一冊で、14年分のエッセイですよ!

小説の多作さに比べて、どんだけ寡黙なんだよ!って話ですよ。

本当に小説が好きなんだなぁ。

エッセイだって、面白いのに。

自意識の強い作家さんも、愛らしいと思うけれど。

自分を客観視できないと、エッセイはつまらなくなる。

恩田さんは、物語職人としての自分と、

エッセイを書いてる素の自分のあいだにちょっと距離感があって、

だから「客観」と「照れ」があって、そこが好き。


でも、仕事のFAXが必ず金曜日にくる、作家に週末はないのか!

…って静かにぼやいてるあたり、かなり人間的です(笑)




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世の中には、二種類の人間がいる。物語を愛する人(読書家)と、物語に愛された人(小説家)。稀に両者を兼ね備えた人間が産まれるが、年間2000枚の原稿を書き、200冊の本を読む恩田陸はその典型と言えるだろう。あらゆるジャンルで活躍する現代の語り部は、どんな本を読み、どんなふうに原稿を書いてきたのか?デビューから14年分のエッセイを集大成し、作家・恩田陸の秘密に迫る。文字通り「小説以外」のすべてが分かる、ファン必携、恩田陸解体全書。