おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。

 

唐突な質問ですが、あなたの部下や後輩は、仕事の依頼をした際、あなたの言う通りに行動してくれますでしょうか?

 

言ったことを忠実に実行してくれる部下・後輩は、一見貴重な存在のように思えます。ですが私は、それだけでは不充分なのではないかと感じます。

 

なぜならその部下・後輩たちは、いつまでもあなたの部下・後輩の立場にいる訳ではないからです。いつか彼らも昇進してあなたと同じポジションに就くかもしれないですし、もしかしたらあなた自身がその会社を退職し、転職・独立する可能性もあります。

 

あなたに求められるのは、まずあなたが考えていることを部下・後輩が理解できるように伝え、行動させ、常に気を配りながら必要に応じて軌道修正し、目標に向かわせ続けるようにすることです。

 

 

そして何より重要なのは、また同じような依頼が発生した際に、部下・後輩たちがあなたの助けなしに、どこまで自分たちだけで先ほど挙げたような項目を実行できるか、ということです。

ここがマネジメント能力の差が最も大きく生まれる要因になります。

 

私は前職の時に、部下や後輩に自分がやって欲しい事の「考え」だけではなく、なぜそれをやって欲しいのか、それをやってもらうことによって何が起こることを期待しているのか、という「意図」もセットで伝えるよう、常に意識していました。

 

部下・後輩の成長は、それが会社・組織の筋力強化に直結するだけでなく、結果的に彼らの成長を促した自分自身の成長にもつながります。こういった健全な成長サイクルを産み出すところまで意識した上で、部下・後輩にアプローチしてみてください。

 

本日のコミュニケーション処方箋:部下・後輩に仕事の依頼をする時には、「考え」だけではなく、「意図」もセットで伝えるようにしよう。それが「健全な成長サイクル」につながっていく

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!