おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。
本日は週末恒例、「名言に学ぶコミュニケーション」をお届けしたいと思います。
※ネタ元はこちらの「名言ナビ」になります。
グチや文句の多い人は、他人に要求が多すぎ、期待しすぎる傾向があり、「してくれない」という言葉をよく使う。
口を開くとグチばかり言っている。あなたの周りにも思い当たる人がいるのではないでしょうか?私も以前そのような人に出会ったことがありますが、会社、取引先、上司、部下、同僚... その時々によってターゲットは異なりますが、その人は口を開くと常に何かに対してのグチを言っていた印象が残っています。
残念ながらその人は、私以外の周りの人たちからもほぼ同じような印象を持たれていました。ところが一方で、同じようにグチを言っていた印象があるのに、周りからの評価が高かった人もいました。その差はいったい何だったのでしょうか?
今振り返ると、評価が高かった方の人は
「グチを言う相手と状況を選んでいた」
「仕事上で成果を出していた」
この二点が違いだったのではないかと感じています。
前者の人は、それこそところ構わず、全方位にグチをばらまいていた印象があります。それを繰り返していった結果、グチの沸点がどんどん下がり、少しでも自分が気に入らなかったり納得できないことがあると、相手を選ばず誰に対してもグチ(その人は自分なりの正論と認識していたかもしれませんが)をこぼした、その結果責任ある仕事が任せられず、成果を上げられないという循環を自ら招いてしまっていました。
一方後者の人は、まず誰がどう見ても無理難題なことであったり、ハードルの高い課題を押し付けられる損な役回りを引き受けた上で、それに対するどうしようもない不満が限界まで溜まってきた段階で、気の置けない上司や同僚に対して、あまり人がいない残業時などシチュエーションを選んでグチを吐き出していました。その結果最後までやり切るので、会社や上司からの信頼を得て、また責任ある仕事を任せられ、昇進していくというサイクルを創り出していました。
同じグチを言うとしても、結果的にこれだけの差になって跳ね返ってくることもあります。もちろんできれば人前でグチを言わないのが一番ですが、私たちは聖人君主ではないので、どうしてもグチを言いたくなる時はあります。
そうなった時には、先に挙げた後者の人のように、相手と状況を選んで、なおかつその後はやり切るというコミットを持って言うようにした方が、少なくとも会社という組織の中では得をするのではないでしょうか。
本日のコミュニケーション処方箋:グチを言いたくなった時には、我慢をする必要はないが言う相手と状況を選び、その後気持ちを切り替えて取り組むイメージを持ってから言おう
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!