おはようございます。
コミュニケーション・ドクター 須海 二郎(すかい じろう)です。
昨日は『他人から言われたことをどう捉えるか、決めるのは自分』をお届けしましたが、本日も「名言に学ぶコミュニケーション」をお届けしたいと思います!今回のテーマは、「グチ・文句が出そうな時は、「対策」もセットで考える」です。
※ネタ元はこちらの「名言ナビ」になります。
グチや文句の多い人は、他人に要求が多すぎ、期待しすぎる傾向があり、「してくれない」という言葉をよく使う。
あなたの上司や部下に、グチや文句を多く言うタイプの人はいますでしょうか?もしくは、あなた自身、ついグチや文句を言ってしまったりしてしまうことはありませんでしょうか?
私もつい言ってしまうことがありましたし、人間である以上、グチや文句をまったく言わずに生きてこれた人など、ほぼいないと思います。ですが、「多すぎる」というのはちょっと考えモノです。
以前私の部下に、かなりグチや文句を言う頻度が多い人がいました。たまになら良いのですが、業務時間中、口を開くとグチ・文句のオンパレードです。その部下から話を聞くと、「取引先から納期がかなりタイトな案件の依頼が来た」といった話だったり、「協力会社の人が依頼した通りに成果物を上げてくれなかった」といった内容です。
これだけ聞くと、そこまで間違ったことを言っているとは思えません。なので私は、これらのことを言われた時に「分かった。で、どうするの?」と毎回聞き返すようにしました。これを続けていった結果、その部下がグチや文句を言う頻度が減っていったのです。
グチや文句を言った行為自体は、その時の感情をそのまま吐き出しただけです。これで終わってしまったら「他責」の域を出ません。とはいえ「自責」で捉えろと言っても、無理難題をすべて完結せよ、と部下に押し付けてしまっているように感じたのです。
なので「どうするの?」と聞くことによって、グチ・文句によって「後ろ向き」になってしまっていた思考を、課題解決に向けた「前向き」な思考にシフトしていくよう促したのです。
部下のグチ・文句が少なくなったのは、それを言った後に「ではどうするか?」を考えることをセットにされたため、どのみちその対策を考えなければならない、という習慣を身に付けたためです。
なので部下からの「グチ・文句」は、課題に対する対応策の「相談」に変わりました。
本日のコミュニケーション処方箋:グチや文句を言うのはいいが、それで終わらせず「対策」もセットで考える習慣を身に付けよう
今日はこのへんで失礼いたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!