今日も今日とて神楽坂。会場は箪笥ホールから毘沙門天善國寺へ。というより、こっちがメインか。

小さな講堂で、入っていくと天井は低いし、室内の右側に寄った配置の高座は田舎の温泉にある休憩所のステージのようにも見える。しかしこの近さで熱演を目の前にすれば、どうでもよくなること。もっとも、脚や尻は痛いけれども。
あやこさん、スカユさんと観覧。

神楽坂落語まつり 毘沙門寄席 3月13日昼席
林家まめ平「転失気」
春風亭一之輔「初天神」
入船亭扇辰「阿武松」
柳亭市馬「七段目」
(中入り)
林家正楽 紙切り (藤娘、相合傘、猫の花見、ファンタジア、七福神、桜)
古今亭菊之丞「片棒」

入場したのが早いほうだったので、始まる頃に振り返ってみると、中はぎっしりという感じだった。梁の壁紙なんか汗かいているくらい。
ありがたいことに、この“陽気な避難所”はかなり素敵な盛り上がりとなった。
上記の表現をした一之輔は随所に笑いが爆発。阿武松でしっかりしたところを聴け、市馬はノリノリでこちらも楽しくなる。菊之丞の片棒も良かったなぁ。親爺が釣り込まれていくところがなんともいえない。
正楽が「ファンタジア」で切りおおせたのも、さすが。ミッキーの出てくる「魔法使いの弟子」の部分で、お囃子は「星に願いを」になった(これはピノキオだが。もっとも、ポール・デュカスのあの曲を三味線では無理だけれど)。

毘沙門天の前にワインバーがあったので、ヱビスを1杯。タイムサービスで290円だったが、お通しのほうが高くついた。