松本市内に入り、用事があるという聖子さんといったん別れ、ホテルに向かう。
その前に、あがたの森に立ち寄る。
門のすぐそばにある駐車場、停めてくれるなと言わんばかりのスペース。図書館利用者などで一杯、どうしようかなと思ったところへ1台出る車があって助かった(本当は公園の北側に大きなのがあるが)。

ヒマラヤ杉の並木はあるが、午後もだいぶ経って、曇り空に風も多少あるから寒さを感じる。

すじてつジャストライン-旧制松本高校講堂
文化会館となっている旧制松本高校講堂は重要文化財。

旧制高校記念館で、「地名校設立90周年記念展」というのをやっていたので見る。
「地名校」という概念は初めて知ったが、いわゆるナンバースクール(一高→東京、二高→仙台、三高→京都、四高→金沢、五高→熊本、…)のあと、大正時代に入って各地に増やす際、番号を止めて地名を使い始めたのが起こりとなっている。あとで調べたら、新潟と松本で九高の誘致合戦が熾烈になったのも一因らしい。それに、何十何とか言われてもどこだか分からなくなってくるという現実的な問題もある。
で、90年前にできたのが、新潟、松本、山口、松山の4つ。新潟-松本、山口-松山で対抗戦などやったそうだが、跡がよく残っているのと、「信州」や北杜夫のイメージで、松本が抜きんでているか。
すじてつジャストライン-旧制高校記念館

有料部分はパス。何でわざわざ新しい建物を隣に作って、300円とか500円とかちまちま取ったりするのか。
チケット売り場の人件費を考えろと言いたい。
只にしたらしたで、事業仕分けみたいなところでは追及されちゃうのかな。

教室では何やら講座が行われていた。図書館も、こうした雰囲気なら通いたくなるよなと思う。
すじてつジャストライン-旧制松本高校
すじてつジャストライン-旧制松本高校

校舎の北側には芝生の広場と池があって、これまたいい雰囲気。
池のそばには「池に入ってはいけません」の立て札があって無粋だが。

市街中心部に移動する。今夜の宿は「松本ホテル花月」。るるぶの宿検索からいくつかのプランに当たりをつけていたが、安藤さんが選択したので予約をした。
着くのが早かったため、少しロビーに居たが、民芸調のいい雰囲気。
すじてつジャストライン-松本ホテル花月 ロビー
客室は、もう少し民芸っぽさが出ていてもいいかな。シングルでも充分な広さがあるのは素晴しい。

夜の外出まで時間があるので、風呂に入る。
ここでありがたいのは大浴場
当たりが柔らかく、湯加減もちょうどいい。温泉ではなく地下水だが、近年叢生しているそこらの凡百のスーパー銭湯や温泉もどきよりずっと上等といえる。
ただ問題は、別館地下1階へ行くまでに、フロントの前を通り過ぎるのは仕方ないとして、喫茶の奥の通路だとかバーの入口脇を歩くのはちょっと気が引ける。館内浴衣・スリッパ可にしているなら、導線に配慮してほしいものだ。(女性用は本館1階に設置されている)