鈴本演芸場 11月上席前半
壽 四代目 江戸家猫八 襲名披露記念公演
…
あしたひろし・順子 漫才
橘家圓蔵「穴泥」
古今亭菊之丞「権助魚」
ニューマリオネット(伊原寛) 糸操り(獅子舞、小原庄助)
鈴々舎馬風 漫談(のりピー、クスリ、襲名と親子、シゴキ)
柳家権太楼「代書屋」
(お仲入り)
ぺぺ桜井 ギター漫談
古今亭志ん輔「宮戸川」
三遊亭金馬「長短」
翁家和楽社中(和楽・小楽・和助) 太神楽(傘、毬、毬とバチ、ナイフ)
江戸家猫八 ものまね(ニワトリ、ウグイス、ホトトギス、メジロ、ホオジロ、イカル、コオロギ、スズムシ、マツムシ、犬・チワワ、さかりのついた猫)
入ったらちょうど、あしたひろし・順子先生の始まったところ。悠久の流れに突如加わるノリの良さとツッコミ。順子先生の跳び箱模様ワンピース、どこで売ってるんだ!? ひろし先生87歳のムーンウォークもぶっ飛んでいる。
圓蔵師匠は漫談ぽくいくと見たら穴泥だった。年末にはまだ早いけれど、気候と気分はそうした感じに近づいている。
菊之丞さん、あれは濃紺なのか、小さい紅白の梅の花びらが置かれた着物と羽織。噺は網打ちの魚ならなんでも買ってしまおうというあたりと、やはりオチがいい。今日はこのあと浅草行って主任なんだな。
志ん輔師匠、相変わらず、たまらないなーあの表情。霊岸島のおばさんも、あんなお茶目がいるはずはないんだけれど、まあ許してしまう気になる。
さて金馬師匠といったら小金馬時代の50年以上前、「お笑い三人組」だ。なんてすじてつごときは知識としてしか知らないことだが、アハハ、ウフフ、のテーマ曲は聴いたことがある。三人組の残りが先代の猫八と一龍斎貞鳳で、この襲名披露の席に出てくるのは真にふさわしい訳である。「長短」はお台場寄席で聴いたことがあるが、ナマでというのはまた真に素敵な経験。
和楽社中、いつもの切れ味、と思ったら、和助さんがナイフのところで何度か詰まって困惑していた。最終的には何とかやり繰りつけていたが、この緊迫感はかえって引き寄せられる。
そして、いよいよお待ちかね。
上野動物園で襲名披露をした四代目(家業としても三代目)。研究熱心はほかの芸人さんも語るところだが、スズムシの声を聴かせ比べの実験をして、オスのスズムシに勝った(というより、メスが猫八の鳴き真似に靡いた)エピソードに感心する。やはり真に迫るものがある。ウグイスの声の、マイクを通してといいながらもピリピリ響いてくるような音色にも、聴きに来て良かったと感じさせられる。

壽 四代目 江戸家猫八 襲名披露記念公演
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あしたひろし・順子 漫才
橘家圓蔵「穴泥」
古今亭菊之丞「権助魚」
ニューマリオネット(伊原寛) 糸操り(獅子舞、小原庄助)
鈴々舎馬風 漫談(のりピー、クスリ、襲名と親子、シゴキ)
柳家権太楼「代書屋」
(お仲入り)
ぺぺ桜井 ギター漫談
古今亭志ん輔「宮戸川」
三遊亭金馬「長短」
翁家和楽社中(和楽・小楽・和助) 太神楽(傘、毬、毬とバチ、ナイフ)
江戸家猫八 ものまね(ニワトリ、ウグイス、ホトトギス、メジロ、ホオジロ、イカル、コオロギ、スズムシ、マツムシ、犬・チワワ、さかりのついた猫)
入ったらちょうど、あしたひろし・順子先生の始まったところ。悠久の流れに突如加わるノリの良さとツッコミ。順子先生の跳び箱模様ワンピース、どこで売ってるんだ!? ひろし先生87歳のムーンウォークもぶっ飛んでいる。
圓蔵師匠は漫談ぽくいくと見たら穴泥だった。年末にはまだ早いけれど、気候と気分はそうした感じに近づいている。
菊之丞さん、あれは濃紺なのか、小さい紅白の梅の花びらが置かれた着物と羽織。噺は網打ちの魚ならなんでも買ってしまおうというあたりと、やはりオチがいい。今日はこのあと浅草行って主任なんだな。
志ん輔師匠、相変わらず、たまらないなーあの表情。霊岸島のおばさんも、あんなお茶目がいるはずはないんだけれど、まあ許してしまう気になる。
さて金馬師匠といったら小金馬時代の50年以上前、「お笑い三人組」だ。なんてすじてつごときは知識としてしか知らないことだが、アハハ、ウフフ、のテーマ曲は聴いたことがある。三人組の残りが先代の猫八と一龍斎貞鳳で、この襲名披露の席に出てくるのは真にふさわしい訳である。「長短」はお台場寄席で聴いたことがあるが、ナマでというのはまた真に素敵な経験。
和楽社中、いつもの切れ味、と思ったら、和助さんがナイフのところで何度か詰まって困惑していた。最終的には何とかやり繰りつけていたが、この緊迫感はかえって引き寄せられる。
そして、いよいよお待ちかね。
上野動物園で襲名披露をした四代目(家業としても三代目)。研究熱心はほかの芸人さんも語るところだが、スズムシの声を聴かせ比べの実験をして、オスのスズムシに勝った(というより、メスが猫八の鳴き真似に靡いた)エピソードに感心する。やはり真に迫るものがある。ウグイスの声の、マイクを通してといいながらもピリピリ響いてくるような音色にも、聴きに来て良かったと感じさせられる。
