火曜日に続いてまた神保町シアター。
5分ほど回ってしまったが、何とかすべり込む。
「指導物語」(1941・東宝東京)
千葉にあった鉄道第一連隊の若い兵隊が、国鉄の機関士の下で訓練をする。ベテラン機関士の瀬木は、出征しない自分にはこの任務が御国への奉公だと、藤田進演じる佐川をみっちり仕込む。子供が娘3人(長女が原節子)の瀬木は佐川を息子のごとく見ている。
ライバル視する機関士の組との競争シーン、佐川らが出征する列車を見送るシーンといったあたりは、ムダに思えるくらい長く回しているが、鉄道そのものとしてはなかなか見ごたえがある。特に前者は3kmくらい並走しているはずだ。佐倉の総武本線と成田線だと思われる。ほかのシーンは動きや切替えが早いので、どうも分からないものが多かった。夜のシーンなどは模型を使ったと見られる。
111分という上映時間は、当時としては長かったと思うのだが、国策的な話であるし、鉄道連隊(と国鉄)協力だからじっくり撮れたのだろう。
話の展開と関わりないところでも、C58(218と217が登場。出征列車は202が牽いていた)のかっこよさが伝わってきた。
映画としてはどこが焦点なのか、はっきりしない感じがあるけれども、若き兵士たちの内面を描き出すことは、極力避けたのではないかという気がした。その分を機関車のシーンや瀬木の家族の場面で補ったのかもしれない。それにしても、最後のほうで佐川の母親が現れるのは唐突にすぎると思ったが。
瀬木を演じた丸山定夫は築地小劇場出身で、移動演劇桜隊の隊長として巡業していた広島で被爆、10日後に亡くなっている。
千葉公園には20年以上行ってないが、一度連隊の遺構を確かめにいくかな。
5分ほど回ってしまったが、何とかすべり込む。
「指導物語」(1941・東宝東京)
千葉にあった鉄道第一連隊の若い兵隊が、国鉄の機関士の下で訓練をする。ベテラン機関士の瀬木は、出征しない自分にはこの任務が御国への奉公だと、藤田進演じる佐川をみっちり仕込む。子供が娘3人(長女が原節子)の瀬木は佐川を息子のごとく見ている。
ライバル視する機関士の組との競争シーン、佐川らが出征する列車を見送るシーンといったあたりは、ムダに思えるくらい長く回しているが、鉄道そのものとしてはなかなか見ごたえがある。特に前者は3kmくらい並走しているはずだ。佐倉の総武本線と成田線だと思われる。ほかのシーンは動きや切替えが早いので、どうも分からないものが多かった。夜のシーンなどは模型を使ったと見られる。
111分という上映時間は、当時としては長かったと思うのだが、国策的な話であるし、鉄道連隊(と国鉄)協力だからじっくり撮れたのだろう。
話の展開と関わりないところでも、C58(218と217が登場。出征列車は202が牽いていた)のかっこよさが伝わってきた。
映画としてはどこが焦点なのか、はっきりしない感じがあるけれども、若き兵士たちの内面を描き出すことは、極力避けたのではないかという気がした。その分を機関車のシーンや瀬木の家族の場面で補ったのかもしれない。それにしても、最後のほうで佐川の母親が現れるのは唐突にすぎると思ったが。
瀬木を演じた丸山定夫は築地小劇場出身で、移動演劇桜隊の隊長として巡業していた広島で被爆、10日後に亡くなっている。
千葉公園には20年以上行ってないが、一度連隊の遺構を確かめにいくかな。