午前中、洗濯をしたくらいで、暑い中を部屋に籠ってだらだらしていたが、昼前にようやく外へ。
半蔵門12時02分着、チケットはなんなく買えた。立席だけれど。
国立劇場には行ったことあるが、国立演芸場で落語を聴くのは初めてだ。

国立演芸場 8月中席
前座 春雨や雷太「狸の札」
桂夏丸「釣の酒」
コントD51 コント
桂歌蔵「大安売り」
マジックジェミー 手品
雷門助六「仕立ておろし」+踊り
(仲入り)
桂小南治「天狗裁き」
松乃家扇鶴 音曲
桂歌丸「豊志賀の死」

4月と8月の中席は歌丸師匠がトリをとるそうだが、ただ単に歌丸が圓朝噺をかけるというのを直前に知っただけでふらりと来ている。
マジックジェミー、なかなか颯爽と見せてくれる。サングラスを取ると案外普通のお姉さんのようだが、舞台づくりがけっこういい感じ。
小南治さんは連日満員になって大入り袋が出て…というのを過去の分、わざわざ持ってきてひけらかす。しかし出演はなぜか一年置き、毎年にして欲しいものだとアピール。
順番が前後したが、助六師匠の時はおもしろかった。
漫談ぽい話の中で、横顔が歌丸に似ているというくだりになったら、突如「似てねーよ!」とツッコミが入り…
なんと当のご本人だった。
しかも、着替えようというタイミングなのか、股引姿でズボンを手に提げている。
計算だとしてもこういうちょっとしたのはいいものだ。
噺のほう、裁縫がとても得意だとは思われないおかみさんの造る浴衣、鍋のふたを当てて丸く切り抜いたところへ頭を突っ込むというのは、ポンチョかチュニックか?

「豊志賀の死」、インターネット落語会で6月にかかった(三遊亭歌る多)のを偶々聴いていて、根津だの下谷だの、歩くことのある地名が出てくるのも興味を持った。
さっきの一瞬登場を忘れさせるような、重厚な語り。外の現実世界のこともしばし忘れ、しみじみと聴く時間だった。

多くの店が閉まっているが、暑さの下に静かになった通りを歩くのもお盆ならではだ。