
INAXギャラリーで「考えるキノコ -摩訶不思議ワールド-」を観覧。最終日でようやく間に合った。
キノコとは植物でも動物でもない、特別な存在であり、2、3万種あると言われながらもまだまだ解明されてない部分が大きい。
その小宇宙を垣間見るのに、人間が古くから取り組んできた成果としての、スケッチ、採集標本、映像、文学におけるキノコ、グッズや意匠といったものが展示されていた。スペースは大きくないが、キノコには特にふさわしいように思われた。


INAXの展覧会はいつもブックレットが出るが、生態学など自然科学的アプローチのほか、飯沢耕太郎氏による人文的視点からの記事も多くておもしろい。
考えるキノコ 摩訶不思議ワールド (INAX BOOKLET)

¥1575
特に感心したのは、95歳で「きのこの世界」を撮った樋口源一郎、独力で研究し「日本きのこ図版」を作り上げた驚異のアマチュア青木実、のお二人について。純粋な情熱の向かうところはすごい。
飯沢耕太郎さんの談話コラムには、自然写真について語ったのがあったが、ここでは残念ながらキノコの話は登場せず。
きのこ文学研究の本は読んでおこうかな。
きのこ文学大全 (平凡社新書)

¥924