先週行ったアップリンクで、2日間限定ということなので、雨の中だが渋谷へ。疲れたら途中で止めるつもりだったが、結局全部観てきてしまった。
個々の作品については、共催のこちらも参照
「アヴローラ」(2006年)オクサナ・バイラク
チェルノブイリもの。被爆して治療のため移送されたアメリカで、憧れだったバレエのスターに遇ったアヴローラ。かつての輝きを失ったかに見えたスターだが、この少女との出会いが…
少女を演じたアナスタシア・ジュルカロヴァの大きな瞳が印象的。アヴローラはオーロラのことだ。
「カラリョフ」(2007年)ユーリー・カラ
ソ連ロケット開発の父、セルゲイ・パヴロヴィッチ・コロリョフ(発音が「カラリョーフ」に近い)の、苦難の伝記。スターリンの大粛清時代に虚偽の密告で逮捕され、シベリアに流刑になるが、母の尽力により、再審が認められ、すんでのところでモスクワへ召喚される…。その合間に、開発の過程、カラリョフの夢である火星に立つシーン、が織り込まれる。
ロケット開発に取り組むきっかけになった老センセイが字幕で「ツァルコフスキー」となっていたが、ツィオルコフスキーである。(このほか、字幕上で表記の不統一がいくつか気になった)
無実の罪で逮捕、流刑→再審で復帰、のパターンはルィバコフの『アルバート街の子供たち』を思い起こさせる。
映像的なつくりとして「カラリョフ」はなかなか見せるが、想像力の喚起では本の方が勝るように思う。
「調律師」(2004年)キラ・ムラトヴァ
調律師のアンドレイは、金のかかる愛人リナを満足させるため、見つけた仕事先で、ひともうけの企みを考えていき…。全体は長いけれども、笑えるヘンなシーンがところどころ出てきたり、最後もなんだか不思議におもしろい。モノクロにして成功している感じがある。
「ダミー」(2007年)キラ・ムラトヴァ
「調律師」と二本立てになっていて、32分の短編。しかし20分くらい、騒々しい、くどいで実にイライラさせられた。長時間見続けたせいかもしれないが、半日の最後で味をぶち壊しにして欲しくなかったな…結末が意外とおもしろかったのでやや救われたものの、胸のうちがざわざわ毛羽立つような感じがした。
入れ替えとか休憩がはさまるだけで飲み食いしないままだったので、帰る前に「十徳」で少しばかり。
個々の作品については、共催のこちらも参照
「アヴローラ」(2006年)オクサナ・バイラク
チェルノブイリもの。被爆して治療のため移送されたアメリカで、憧れだったバレエのスターに遇ったアヴローラ。かつての輝きを失ったかに見えたスターだが、この少女との出会いが…
少女を演じたアナスタシア・ジュルカロヴァの大きな瞳が印象的。アヴローラはオーロラのことだ。
「カラリョフ」(2007年)ユーリー・カラ
ソ連ロケット開発の父、セルゲイ・パヴロヴィッチ・コロリョフ(発音が「カラリョーフ」に近い)の、苦難の伝記。スターリンの大粛清時代に虚偽の密告で逮捕され、シベリアに流刑になるが、母の尽力により、再審が認められ、すんでのところでモスクワへ召喚される…。その合間に、開発の過程、カラリョフの夢である火星に立つシーン、が織り込まれる。
ロケット開発に取り組むきっかけになった老センセイが字幕で「ツァルコフスキー」となっていたが、ツィオルコフスキーである。(このほか、字幕上で表記の不統一がいくつか気になった)
無実の罪で逮捕、流刑→再審で復帰、のパターンはルィバコフの『アルバート街の子供たち』を思い起こさせる。
映像的なつくりとして「カラリョフ」はなかなか見せるが、想像力の喚起では本の方が勝るように思う。
「調律師」(2004年)キラ・ムラトヴァ
調律師のアンドレイは、金のかかる愛人リナを満足させるため、見つけた仕事先で、ひともうけの企みを考えていき…。全体は長いけれども、笑えるヘンなシーンがところどころ出てきたり、最後もなんだか不思議におもしろい。モノクロにして成功している感じがある。
「ダミー」(2007年)キラ・ムラトヴァ
「調律師」と二本立てになっていて、32分の短編。しかし20分くらい、騒々しい、くどいで実にイライラさせられた。長時間見続けたせいかもしれないが、半日の最後で味をぶち壊しにして欲しくなかったな…結末が意外とおもしろかったのでやや救われたものの、胸のうちがざわざわ毛羽立つような感じがした。
入れ替えとか休憩がはさまるだけで飲み食いしないままだったので、帰る前に「十徳」で少しばかり。