一般に不快に感じる住まいとして、とても暑い家、寒い家、カビや結露が発生しやすい家、日当たり、通風、換気の悪い家などが挙げられます。とくに日本は高温多湿なので、カビや結露の発生しやすい条件が揃っています。さらに、近年は高気密・高断熱の家づくりが行われるようになり、今まで問題にならなかった換気不足によるシックハウスが引き起こされるようになりました。このように住まいは、個々の工夫や対処だけでなくトータルなプランニングをしなければ、その家でも不健康住宅になる可能性があります。では、健康住宅とはどんな住宅かというと、なんといっても光・風・熱がコントロールできている家でしょう。単に採光や通風だけを目的にするのではなく、室内に光の層や空気の層をどのようにつくるのか計画されている家です。さらに、南側の暖かい空気が北側まで届くようなしかけをしたり、昼夜に生じる温度差の対策として断熱サッシや二重サッシなどを取り入れたりします。一般的に、健康住宅とは自然素材を使用して温熱環境をコントロールし、快適な空間をつくり出す住宅だといわれています。もちろん間違いではありませんが、もう少し健康という意味を広げて考えると、人間にとって本来の健康とは、身体の健康・心の健康・生活の健康・思想の健康・運命の健康の5つ。これが重ね合わさっているのが健康住宅のあるべき姿でしょう。人は家をつくりますが、家もまた人をつくります。健康なる住まいづくりはそこに住む人の人格形成にも深く関わっていくテーマでもあるのです。 

 

■求められるのはライフスタイルの確立 

住まいの中に一気に「モノ」が出揃ってきたのは1975年以降です。この時期にオール電化マンションが登場し、システムキッチンが普及し始めました。私たちが腰をすえ、ようやく自分たちの暮らしを考えられるようになってきたのもこの頃からです。それからモノがどんどん改良されながら新製品がつくり出され、なかには本当にこんなモノが必要なのかと疑いたくなるようなモノまで出まわっています。豊かさを求めて成長してきた会社から成熟していく会社において、豊かさとは選択肢が増えることを指すように。すると突然、選択していく眼をもたなければなりません。そのために必要なのがライフスタイルの確立であり、今日ほどそれが求められている時代はありません。ライフスタイルの意味するところは、人生観や価値観、習慣などを含めた個人の生き方です。したがってモノを選択する基準は、これまでつちかわれてきた中での判断となります。新築時に、新居に対するあこがれから使ったことのない設備機器や目新しいスペースを設けたりしてみても、実際生活をしてみたら、あまり使わなかったということが出てくるかもしれません。一方リフォームでは、新築 と違ってこれまでの生活をふまえたうえで判断するので、はっきりと「いるモノ」「いらないモノ」を選択しやすいともいえます。足し算をしてプランを考えていく方法もありますが、リフォームは何がいらないか引き算をすることで家族それぞれの暮らし方が見えてくるのです。リフォームをする際、もう一度問いかけてみてください。「それは本当に必要ですか?」

 

 

 

 

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