9時10分発ダナン行きの便が遅れると電光掲示板で知らされた。
朝マックでエッグマフィンセットのハッシュドポテトを食べながらその電光掲示板を眺めていた、、、



《昨夜》
基本的に出発する便が朝だと前日に空港で一泊するのがボクのスタンスである。



「自分のベッドで寝て朝早く出たら良いんじゃないか?」



と言われるが、空港で泊まった方が得した気分になる。

なぜなら、旅の本質というのは新しい出会いでもあるし、非現実的な空間を味わうのが醍醐味である。

ということは、家での一泊より空港での一泊の方が非現実的だし、一泊分得した感じになる。
といっても空港のラウンジや隣接したホテルに泊まるという意味ではなく、空港のベンチで横になり眠る派のボクにとってはこれは暴論である。



一泊分旅する気分を味わうために、仕事場にはバックパックに荷物を詰めた状態で出勤した。
仕事が終わればそのまま関空に直行する。


そんな矢先にメルカリで出品している商品が売れてしまった。
商品を梱包して発送してくださいとメッセージがきた。
しかも、2点売れた。


ここにきてプランを変更せざるを得なくなった。
まさか非現実的なことをしようとする時に、1番現実的な出来事が待っていた。



仕方ないので家に帰って、商品を発送した。





やけになって同居人の陰キャラホームレスの大野くんと晩酌をした。
で、2秒で寝た。
明日早いし。






朝一の南海電車に乗り、関空でWi-Fiをピックアップ。
そして、朝マックしながら電光掲示版で遅延を知ったのだ。






チェックインカウンターで驚くべき速さで手続きを済ました。
手荷物しかないからね。
預け荷物はいつもない。


予定より30分も早く着いてしまったこと。
飛行機が遅れていること。

大丈夫です。


時間を潰すことに関しては天才的采配を持っているので。


旅は始まったばかりである。