夜遅くまでラジオを聴いてお昼に起きて、1人でブラブラと出掛けた。
家に帰ると家族が全員揃っていた。
母の目が腫れていた。
そして
「おばあちゃん、肺ガンだって。」
「余命は3年」
そんなドラマのようなセリフを言われてどうしていいのか分からなかった。
近いうちに祖母の病院先へ行くことになった。
肺ガンは最終的には脳に転移することが多いらしいと、元看護師の母が言っていた。
私は祖母が嫌いだった。
父方の祖母である。
中学生の時から徐々に嫌なところが見え始め、高1の今となっては大がつくほど嫌いだ。
昔から何回も同じ会話をする所や、産まれてから1回も働いたことがないので一般常識がないところや、母をのけ者にする所が本当に嫌いだ。
しかし、母の言葉を聞いた時不覚にも泣いてしまった。
こんなに嫌いなのに。
きっと悲しいのではない。
怖いのだ。
祖母がガンという病にかかり、段々と私の知っている祖母でなくなることが恐ろしくてたまらないのだ。
これから先、私は祖母が息絶えるという現実を見ていかなければいけないのだ。
数時間経つと、あれだけ動揺していた母もテレビを見て笑みを浮かべている。
父にいたっては毎週恒例の飲み会に行った。
弟は、祖母のガンの話を聞いても
何も感じない と言う。
そんなものだろうか、と私は思った。
嫌いだとはいえ家族が余命3年でいなくなるのである。
何も感じないのだろうか。
私は間違っているのだろうか。
こんな感情でいることが。
色々なことを深く感じる1日であった。
